金持ちになる絶対法則があるとすれば、人生の経済活動の軸を「長期投資」に充てるべきだ。
理想はすべての暴落・大暴落局面においてのみ、大底で買えたら理想。しかし、これは現実的ではない。暴落と資金投下のタイミングにどうしてもずれが出てしまうためだ。
過去の指数や株価を見ればすべて大きく値下がりした後、順調に値を上げる局面をむかえている。
ただ下落局面時には、心理的にも、どこまで下がるかわからないから狙うのは、非常に難しい。
結局のところ、すべては後にならないとわからない。
よって、人生における投資の軸は、長期による積立型でコツコツ自動的に積み立てていくことが望ましい。理由は、ベストなタイミングを重要でなくするため。
この場合、10年間で見ると、パフォーマンスはほぼ一定となる。
世界の主要な株式指標と比較した場合、どの時期からスタートしても、10年間保有した場合、パフォーマンスの乖離はほとんどない、ということがわかっている。
つまり、全世界に投資するような類の投資信託の場合は、買ったら10年持っておけばいい、となる。
保有期間が30年以上になると、株式の平均上昇率は12%程度に落ち着くと言われている。「平均への回帰」と呼ばれる現象がこれだ。
ただオレ的には、30年保有して、コツコツ、積み上げてきたものが、12%のパフォーマンスでは納得できない。
だから、そのためのターゲット戦略と日々の訓練が必要だと考える。
1)ドルコスト平均法による、期間の分散
2)これは常にジャブで満期まで打ち続ける(タイミングの重要性を消す)
3)ジャブの間に右ストレート用に力を“貯める”
4)不況×大暴落のカードが揃うのを待ち、
5)世界がパニックになったら、分割して右ストレートを打ち込んでいく。
つまりはこういうことだ。
リーマンショック時、テレビのテロップで、
「戦後最高値更新」
などと出ればそれが合図なのである。あの時、オレはすべてを米ドルにぶち込み、そこから長期投資をスタートさせ、10年以上、継続している。あのビックイベントのお蔭で今があるとさえ思う。そして次のタイミングは近いと確信している。
ここでぶち込めるかどうかの丹力を日々の実践で養うのであって、日々の実践は練習でしかない。
オレは次に備えてチャイナショックやEU離脱、米中貿易戦争などの小惑星の衝突局面も乗り越えて、10年練習してきているわけだが、準備なき素人がおいしいところだけ取って一攫千金など達成できるはずもなく、逆にそういう輩はケツの毛まで抜かれるのだろう。