おそらく普通に生活をしていると「勝つ」という概念は希薄だろう。しかし、トレードの世界では、勝つという概念が非常に大きなウェイトを占める。
勝ちたいから欲が出て、欲が出すぎるから空回りし、市場から退場となる。大事なことは、いかに負けるか、なのだが、本質的には「勝ち続けること」に繋がっていく。
勝つと勝ち続けることの差
勝つとは、短期的に結果を出すこと。結果を出すことと、「結果を出し続ける」ことでは、次元が違う。
だから勝ち続けるために必要なエッセンスを理解して、強い意志をもって実践し、自分で築き上げるしかない。
オレは凡人だ。突出した才能を持つ奴らを前にすれば、ちょっとやそっとの努力など簡単に吹き飛ばされてしまう。だから、とことん何をしたらいいのかを追求し、戦い抜かないといけない。
勉強だろうと、スポーツだろうと、苦しくても、自分からは音を上げない。泥臭くても、昔から人生は不平等であることを理解していたから、そういうやり方を続けてきた。
凡人は才能すらもなぎ倒していく圧倒的なまでの努力が必要なのだ。
だから圧倒的な時間が必要であることに気づいた。
誰かに雇われてしまうとその時点で可処分時間が極端に減るため、そうならない道を選択し、圧倒的な時間をかけて、深く潜る道を選択した。
圧倒的な勉強量と実践によって才能を超えていくことが凡人のオレが選んだ人生戦略。とにかく自分からは先に音を上げないと決めることだ。
戦う相手は、過去の自分でいいし、そうであるべきだと思う。
過去の自分に参ったをすれば、この先の人生ですごいやつに出会った時、いつも頭を下げなくてはならない。それが嫌だったら音を上げるわけにはいかないのだ。
チャレンジャーとして、挑み続け、努力を重ねる。
そして物事をどん欲に追及する。いつしかそれ自体が快楽となり、とんでもないところにいることを後から知ることになる。
お金持ちになる方程式
投資に置き換えて考えてみる。投資も勝ち続けなければならない。それも最少の労力で。それにはまずそれぞれの国のルールを理解しないことには何もはじまらない。
理解しなければ、やることがわからないし、逆に言えば、やることさえわかれば、漠然とした不安は消えていく。
例えば、税法でガチガチの日本をメインフィールドとして選んだ場合、お金持ちになる方程式は、
『資産運用×コストカット×節税×制度(税制など)の理解』
という方程式になる。
まずはこれを深く理解することだ。ここに武器が隠されている。
具体的には、
- 家計の現状と今後のお金の流れを理解し、課題や問題点を確認すること。
- 社会保障、税金の理解を深め、無駄のない収支を構築すること。
- 投資についての理解を深め、リスクに対応すること。
現状を知り、現実的に実現可能な理想像に向けて、無理なく、いま確実にできることを実践していく。
例えば、「節税カテゴリー」に振り分けられる武器のひとつは年金だろう。国民年金であれば、付加年金。
ideco(イデコ)と呼ばれる確定拠出年金もいい。idecoのメリットは大きくは3つ。
- 全額所得税控除
- キャピタルゲイン(売却益)免除
- 出口としての税制面の優遇(控除枠)
よって、使える武器であると判断できるし、現にオレもXデーに備えて、戦略的に月68,000円(MAX)を積み立てている。
よく積立NISAも比較されるが、あのメリットは1つしかない。キャピタルゲインの免除のみ。
いつでも引き出せる、というのもメリットと言えばメリットかもしれないが、オレにはそれほど魅力的ではない。
こういうことが理解できたら、運用戦略としてどう考えるかだ。
idecoなら全世界株式に投下することを考えるが、世界情勢から考えても、リーマンショックからのチャート形成、時間軸からしても、
2020年~2021年はかなり怪しいと考えている。
よって、ideco内の資金配分は、全世界株式に全額を投じることはせず、最大でも半分のみを投下し、トランプ大統領が再選されるかどうかのタイミングで売却し、そのあとは、定期預金に入れてガードしながら、暴落時に一気に分割で出動させる、という戦略を取るだろう。
ちなみに新興国に関しては、米中貿易戦争で中国経済がダメージを受けている限り、足を引きずられる結果となっているので、暴落後からでいいだろう。
次に、制度の理解。
例えば、既に年金を受け取っている場合、所得税が半分になる可能性を持つ、扶養親族等申告書を提出する。
コストカットなら、例えば電力自由化。比較すれば、月額2,000円くらいは簡単に安くなる(ほとんどの人が面倒だからやらない)。
携帯電話も、スマホであっても、格安SIMに移行させれば、月々1,000円前後まで落とすことができるだろう。
固定電話や新聞はもはや過去の遺物だから不要だろう。
インターネットの通信費もプロバイダーを変えるだけで、1,000円~3000円前後は安くなる。
自動車は、カーシェアリング。
引っ越しを検討するならカーシェアリングができる場所が近くにあるといい。死亡保険は子供が成人していたら不要。医療保険もいらない。
健康保険税を支払って入れば、高額療養費制度があるわけで、8万円前後がボーダーラインでここを超えたら払い戻しされる。だから自己負担上限額の貯蓄があれば、いらない。
税制面については、アドバイスできる立場にないため、割愛する。
いずれにせよ、こうやって合理的に突き詰めていくのみだ。
運用の方程式
運用に回していいお金は、年齢が高くなるほどシビアに考えるべきだ。
『貯蓄額−3か月分の生活費ー3年以内に使用予定のまとまったお金』
年齢にもよるが、この残りを運用に回すくらいがいいだろう。
ちなみにオレの場合は、3か月分の現金を持っているのみで、あとはすべて運用に充てている。
これは家族構成や年齢、スタートしたタイミングなどで当然、異なる。大事なのは、現状理解と運用に回してもいい額の把握。
徹底してリスクを避けたいなら、世紀の大暴落を虎視眈々と待ち、日本円をひたすら貯めておくこと。
そして、待ちの時間を使ってどこに、どんな配分で放っていくのかを熟考することだ。
ちなみに、大暴落時には、金(ゴールド)であろうと、どんな資産であれ、一時的に大きく落ちていく。
その時に、回復速度が速いのは、株。
大暴落時に仕込んでいい株の判断ができれば、10倍株(テンバガー)がごろごろ転がっている状態になる。
これが国外となれば、円高であるだろうから、ありったけの10倍株、もしくはインデックスファンドにつぎ込むのみだ。
テンバガーとなる株銘柄というのは、難しいことはなく、共通項目がかなりあるからそれを元に検討するだけでいい。
この話は長くなるので、興味がある人が多ければ、また別の機会に詳しく書いておく。
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