結論から言おう。
フィッシュオイルをサプリメントから摂取するのは、無意味だ。
フィッシュオイルの効果
オレは意外とフィッシュオイル歴は長い。
筋肉育成にも大きく貢献してくれる良質なフィッシュオイルを探してきた過去がある。フィッシュオイルというのは、簡単に言えば魚から取った脂肪をサプリメントにギュッと詰めたものだ。
日本ではオメガ3、DHA、EPAなどの名前でよく知られていると思うし、健康効果としての認知度もそこそこ高い。
血液サラサラ、ボケ防止、心疾患に有効、などどちらかというと良いイメージがある。
特にDHAやEPAは体内で作れないから必須脂肪酸と呼ばれていて、どこかしらから摂取する必要があるのだが、市場にはあの手この手で、フィッシュオイルが出回っている。
こういったものは魚や植物油、クルミなどに多くまれるのだが、これらを毎日バクバク食べるには大変だ。
だからサプリメントが手軽となるわけだが、最大の問題点が解決できなかったため、止めることにした、という話。
フィッシュオイルの問題点
フィッシュオイルはいともたやすく酸化してしまう。
もう秒だ。
オレ的調査なら秒ですぐに劣化する。まるで浦島太郎が玉手箱を開けて、秒でじーちゃんになるみたいに劣化する。
やつらは「酸化」にめっぽう弱いのだ。
酸化したものを体内に入れるとなると、簡単に言えば、カラダがサビる(サビとは、老化のことだ)。
以前は、真空チルドに入れて無酸素状態で保存していたのだが、どう調べても生産の過程で酸化リスクが「見える化」できない、されない以上、効果はわからない、となるし、むしろ危険なのではないかと判断した(特に最近のフィッシュオイルは安すぎる)。
「だったら日本が誇る青魚君、サバ缶でいけるのではないか!」
これなら非常食にもなるし、ストックしておくには邪魔にならない。
缶詰なら密封されているからサプリ以上に酸素によるダメージを受けない。
量も健康維持なら1週間に1~2缶程度で充分だろう。こういう考えに至ったわけなのだが…
サバの産地はどこか?
サバの漁獲量日本一は茨城県だ。
次に
- 東京都
- 静岡県
- 三重県
- 宮崎県
- 千葉県
- 神奈川県
- 青森県
と続き、四国方面に行くと、
- 長崎県
- 鳥取県
- 島根県
という具合で取れるのだが、サバ缶で多く流通しているのは宮崎県がとても多く、どうしても躊躇してしまう。
かといって、四国方面のサバ缶はあまり流通していない。流通していない以上、コスパも悪い。
そもそも論として、魚には常に一定のリスクが付きまとう。
厚生労働省の資料を見ても、世界的に魚によっては水銀、ダイオキシンなどの環境汚染物質が含まれていることを考えると、魚ベースで一定の栄養素の確保をするには、リスクが高い。
厚生労働量、脂質摂取基準資料
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000042631.pdf
となると、最終的には、「植物油ベース」として摂るしかないなとなる。
亜麻仁油 VS えごま油(しそ油)
候補としては、
・亜麻仁油
・えごま油(しそ油)
このあたりで、栄養素的にも価格的にもほぼ同じだ。弱点としては、両者ともに「酸化」しやすい、ということ。
ただ若干だが、亜麻仁油に比べると、えごま油に軍配があがる。
亜麻仁油は、基本的には2週間以内で使い切ること。
対してえごま油は1か月以内だからだ。この使用期限の違いがあり、えごま油を中心に探してみた結果…
えごま油は難しい?
長くなるので割愛するが、市場に流通している半分近くは実は生食には向かいのではないか、と言われている。
その中から生食ができ、なおかつ1グラムあたりのコスパを見ていくと、「太田油脂」のものがいいという結論となったのだが(1g単価はここがもっとも安かった)、産地が中国で、生産部分がどうも見えない(製造地が日本)。
さらに言うと、えごま油は遮光ビンになっていない。
箱に入った状態で購入して、使用後はすぐに冷蔵庫に保存すれば問題ないのだろうが、総合的に考えて、亜麻仁油で酸化しづらい状態になっているものを買うか、酸化防止剤を施すか、ということになった。
※加熱利用は厳禁だ。
酸化防止をほどこす
これはあまり知られていないが、酸化防止剤なら「ごま油」を使えばいい。
こいつは油業界の中で最強の抗酸化性を持つのだ。これをティースプーン一杯程度投入してやればいいとなる。こうしてオレ的オメガ3の決着はついたというわけだ。
注意点
amazonでも買えるのだが、価格の推移を見ると乱高下している。おそらくテレビやCMの影響だろう。
よって、こういったものは定期便で買うとお得感はあるが、乱高下している以上、身近なスーパーで買った方が良いのではないかと思う。