国際情勢は飯の種となるわけで、理解しておくことはとても重要。
今回は国際ネタとそれを踏まえた長期戦略の話。
マスコミの真実
日本の情報は非常にわかりづらいなと感じる。例えば、5月4日に北朝鮮がミサイル(みたいなもの)を発射。
メディアは
「これから米朝関係が悪化して、北朝鮮問題が解決不能になる」
と同じような報道。
しかし、トランプおやじはミサイルに対して激怒するどころか、温和な感じで、
「これからアメリカと北朝鮮は仲良くできるのだ」
という姿勢。
これを言うと怒られるかもしれないが、結局、マスコミに勤めているのは、早稲田などをはじめとした大学から「コネ」で入っているから、こういった記事が出来上がる、という話だ。
入学後で勉強しなくても3年になるとゼミが出てきて、その教授がマスコミ関係へのコネを持っているから、実力関係なしにマスコミに入る、という構造は天下りに近い。
だから日本のマスコミ事情というのは、実力のない(関係ない)コネクション人間が多く、そういう者たちで今の新聞業界やテレビ局は構成されている。
だから表向きの記事が増える傾向が非常に強くなるのだが、政治の世界は常に建前(表向き)と本音がセット。だから日本の情報(表向き)を信じると、逆張り思考で大抵はやられてしまう、というパターンだ。
全ては北朝鮮問題にあり?
トランプおやじのやりたいことは、世界から米軍を撤退させること公約通り。
北朝鮮問題をもしアメリカ主導で解決してしまったら、アメリカの覇権の下に残って米軍撤退にならない。だから最低限、戦争にならない状況は作ってあげて、アジアで解決せい!だ。
いつまでも親分が解決すれば、依存するから、依存している間は、米軍撤退ができない。
中東問題の復習
中国とロシア主導でシリア問題を解決させて、その間に米軍撤退。
これのアジア版をやりたいわけだ。
だからトランプツイッターは、金正恩とは仲良しで微妙なさじ加減でやっているよ、という見方だ。
それでも中国は「2番」がお好き
中国からすると、
「元はアメリカからの武器提供で北朝鮮を武装させてきたんだから、
アメリカが主導してよ。オレ嫌だよ。」
これが本音だろう。中国としては、世界NO1は避けて、覇権役(カネがとにかくかかるから米国人の貧困層は急拡大中)だけアメリカにやらせておいしいところだけ持っていきたい。
クラスの学級委員は面倒だからやりたくないから、オレはずっと楽な放送委員でいいよ、っていうのと同じだな。
トランプが無茶ブリするワケ
せっかく環境を作ってやっているのに、中国の奴らは北朝鮮問題に対して消極的で、おまけにまだアメリカに主導させたがってやがる、ってことだ。
「中国が動かない」
から怒る。中国は覇権国は嫌だけれど、その間にGDPではアメリカを抜いていく。
やっぱり2位がいいね、最高だね、面倒なことは遠慮して、今のうちにもっとデカくなろう、だ。
関税=ケツ叩き道具
中国に対して関税25%を今日の13時頃に発動するみたいだが、動かない中国を無理やり怒らせて、ケツを叩いて、北朝鮮問題を主導させたいってことだ。
日朝首脳会談も関係しているわけで、全部よく見ると北朝鮮のミサイル発射も、中国への関税砲も全部繋がっていることがわかる。
最悪シナリオを考える
トランプおやじは頭がいいので、最悪シナリオは考えているわけで、
米中貿易交渉が破談したとすればアメリカや中国の株価に打撃を与えるだろう。
マスコミも騒ぐだろうけれど、FRBが利下げとさらなる金融緩和の準備は出来上がっているので、力技でV字回復させることはできる状態にある。
今はまだどうなるか分からない部分もあるけれど、トランプおやじとしては、アジアで北朝鮮は解決してもらいたい。
でも親分にくっつきたがるから、関税なりなんなりで脅しをかけてケツを叩く。
アメリカ主導型からアジア主導型に移行していくから、短期~中期で見ればまだドルは強さを保ことはできるだろうけれど、アメリカ帝国覇権を放棄するということは、
1)ドル放棄(低迷)
なので、長期的にドルをベースとしたものは(ドル建て関連のもの)弱っていき、
2)金地金などのゴールドは長期では強くなっていく
だろう。
トランプ政策は無茶苦茶に見えても筋が通っている。覇権を放棄して、米軍撤退。ここに一貫しているから、この流れに沿ってジャブを打ち、狙うべきところでしっかりとチャレンジしていくよオレは。