トレーニング食としてもよく利用するオートミール。
- 味噌
- オリーブオイル(少量)
- シナモン
- オリゴ糖(少量)
この組み合わせが抜群に美味いのだが、今回はシナモンパワーについて最新の研究(2019年7月現在)が出ていたので、シェアしておこう。
天然スパイスで脂肪燃焼させる方法だ。トレーニング時の脂肪燃焼にも役立つかもしれない。
- シナモン研究オタクたちの結論が出たゾ
- シナモンの脂肪撃退効果はどれほどか?
- シナモンダイエット、実験スタート!
- シナモンダイエットの実験内容
- シナモンダイエットの結果がコレだ!
- シナモンダイエットのデメリット
- シナモンダイエットの結論
- おまけ:スリランカはグレートな国だぞ!
シナモン研究オタクたちの結論が出たゾ
研究のソース元は今回もNCBI(National Center for Biotechnology Informationの略で、日本語にすると「国立生物工学情報センター」)から。
ここでシナモン研究の結果が出たよ、というのが今回のテーマだ。
ちなみに、シナモンは世界最古のスパイス(ハーブ)の1つでその高い防腐効果からミイラにも使われていたのだとか。
一般的にシナモンに期待できる効果は、
- リラックス効果による記憶力、集中力UP
- 血管の強化(血行促進)
- カリウム効果による塩分濃度の調整(むくみ改善)
- ミイラでも証明済みの抗酸化作用
- 免疫力UP
- 発汗作用
こんなところだろうか。
今回のメインは、シナモンが持つこの「発汗作用」についてフォーカスしたよって話だ。
シナモンの脂肪撃退効果はどれほどか?
シナモンは高いパワーを持つスパイスの1つなのだが、ファイトケミカルで見ても相当なポテンシャルを秘めているようだ。
ファイトケミカル(phytochemical)とは、
植物が紫外線や昆虫など、植物にとって有害なものから体を守るために作りだされた色素や香り、辛味、ネバネバなどの成分のこと。
ファイトケミカルは必須栄養素ではないものの、体にとって良い作用をすると言われている。
知れば知るほど「シナモン」と呼び捨てにできなくなる。「シナモン先生」と呼ばなければ失礼な気がしてくるから不思議だ。
ちなみにシナモン先生がファイトケミカル部門で脂肪燃焼効果があるらしい、と言われているものは
- シンナムアルデヒド
- オイゲノール
- クマリン
- ケイ皮酸
こういった成分もので、特に「シンナムアルデヒド」は脂肪をガンガン燃やすファイヤーマンなのではないか?
ということだ。
シナモンダイエット、実験スタート!
では、早速、シナモン先生を使った肥満対策実験だ!
ということで、シナモン効果によるダイエット力を研究オタクたちが測定したらそこそこの成果があったよ、という話だ。
タイトルは、
Cinnamon supplementation positively affects obesity:
「シナモン補給は肥満にいい影響を与えるぞ」
だ。
ソース元:https://www.clinicalnutritionjournal.com/article/S0261-5614(19)30071-8/fulltext
シナモンダイエットの実験内容
シナモンダイエット・・・そのうち出てきそうなネーミングなのだが、今回の実験は過去のシナモン研究(12例)をまとめた分析にもなっていて、被験者もそこそこいるので信頼性は高めと言えるだろう。
具体的には、
- おデブちゃん786人を集める(BMI:27.6 〜 33.6)
- 実験期間は12週間
- シナモン摂取量は1日平均1.5g(1回500mg × 3)
BMIとは
肥満指数のこと。数値は肥満の目安。BMI値が22前後が最も病気になりにくい数値とされています。
シナモンダイエットの結果がコレだ!
シナモンダイエットを完遂した2か月~3か月後の結果は以下の通りだった。
- 体重:平均-1.02kg減
- BMI:平均-0.51減
- ウエスト:平均-2.4cm減
- 体脂肪率:平均-1.02%減
さらに詳しく見ていくと、よりおデブちゃん(BMI30以上)ほどシナモンで体重が減りやすいことがわかった(平均-1.93 kg)。
※ちなみに12週間で平均して1キロの体重減をどう見るかなのだが、個人的にはこれくらいの減少率が理想だと思う。運動を組み合わせれば、さらに効果は上がるのではないか。
年齢で見ると、代謝のいい「50歳以下」の方がシナモンダイエットによる体脂肪率が減りやすかったということだ。これは納得。
シナモンダイエットのデメリット
今回の実験はあくまで「肥満」を対象とした実験結果なので、標準の人が飲んだ場合の脂肪減率はこの実験からは不明だ。だからトレーニーやフィジークたちの減量期にシナモンダイエットがどれだけ貢献するのかはわからない。
個人的な見解となるが、とりあえずシナモンを試したい場合は、今回の実験は「1日2g程度のシナモン量」を約12週間続ける、ということなので、
1日スプーン小さじ1杯程度(これで2g)を料理に使ったり、コーヒーやヨーグルトに入れるなりして摂取してみるといいだろう。
ただ注意点としては、シナモンはパワーのあるスパイスであるため、消化に負荷がかかると言われている(特にクマリンが消化するには難しく肝臓に負荷がかかるようだ)。
クマリンという成分については、シナモンの種類によっても異なるのだが、「シナニッケイ(Cinnamomum cassia)」は避けて、日本で多く流通しているスリランカ産の「セイロンシナモン」(Cinnamomum zeylanicum)」をチョイスするといいだろう。
※ スリランカの国名は、1972年までセイロンだったので、セイロン=スリランカと覚えてしまえばいいだろう。紅茶も有名。
また標準体型の場合は、シナモンの摂取量は毎日かかさず、というよりも間をあけて(2~3日程度)で、1回あたり1~3g程度で十分かなと思っている(あくまで日々のスパイスとしてたしなむ程度で十分だろう)。
またパウダー系の場合の、夏場などはカビや酸化、劣化しやすいため、シナモンの保存は、冷凍保存しておけばバッチリだ(パウダーは凍らないのだ)。
シナモンダイエットの結論
シナモンダイエットは摂取量に注意すれば、摂っているだけでもそこそこのダイエット効果が期待できそうだ(他にも血管強化、免疫力強化、集中力強化などの恩恵も大きい)。
ただ減量を狙う場合は、シナモンだけを摂っていれば、と甘えるのではなく、しっかり「筋トレ → 有酸素運動」とコラボさせることが理想だ。
※筋トレを有酸素運動の前に入れる理由は、脂肪燃焼効果がより高まるから、という単純な理由。
おまけ:スリランカはグレートな国だぞ!
余談となるが、シナモン先生の故郷であるスリランカは個人的にかなり高感度の高い国だ。
日本からは直行便はないので、マレーシア(クアラルンプール)、タイ、ベトナムあたりからの乗り継ぎが必要なのだが、乗り継ぎでしか行けない秘境と思えば、それもまた面白い。
地理的にもインドと中国の発展(一帯一路計画)を最大限享受して、GDPも爆上げ状態だ。
さらにアーユルヴェーダ大国でもあるから、デジタルワールドから脱出するにはもってこいの国なのだ(親日のハーブ天国)。
ここで一週間程度、どっぷりアーユルヴェーダ旅行をして、ひたすらデトックスするプランはとにかくおススメ(こういった場所は、大体がスリランカからバスで1時間半前後の場所にある)。
朝起きて散歩&軽めの運動をして、瞑想&マッサージ&ハーブ漬け&ハーブ食&オイル漬け 。欧米人たちとワイワイ雑談。大体こんなルーティーンを繰り返す。
ここ数年行けていないので、近々立ち寄る予定だ。
※シナモンの他、ダイエット効果の高いハーブ類などがあれば、追記しておく予定。ブックマークしておくと便利です。