日本の常識は“ほぼ”世界の非常識⁉BOBOSミニマリストのつぶやきブログ

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ややマニアックな金(ゴールド)の話

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ややマニアックな金(ゴールド)の話

2009年に香港の某銀行で購入した金貨(ゴールドコイン、ナゲットコインとも言う)について。ややマニアックな話で、これから金(ゴールド)が暴落したら、買いたい、と思っている人向けの記事。

 

2009年の時点で、銀行でゴールドを購入するには、その銀行口座を持っている必要があった。

 

その後、特に使う用途もないため、結婚指輪ならぬ、結婚ゴールドコイン購入後、余った資金で長年保有していたのだが、売る場合のことをあまり考えていなかったと今更気づき、あれこれ聞いてみると、とんでもない事が判明した、という話。

 

ゴールドに限らず、この記事を反面教師として、出口は考えておいた方がいい。これは本当にそう思った。

 

 

ややマニアックな金(ゴールド)の話

 

iDeCo(個人型確定拠出年金)内で保有していたゴールド(ペーパーゴールド)を売却した際にふと思ったのは、香港の金庫に置いてあったゴールドコインのことだ。

 

ちょうど海外法人も当初の目的としていた「役目」を終え、必要なくなったので、清算手続きがてら、ゴールドコイン(10枚)も売ってみようと思ったのだ。

 

※当時の価格から約30%超値上がり。

 

早速、電話で確認を取ってみると、どうやら売るときにも当時、購入した銀行口座が無ければ窓口での買い取りは制限される、という内容だった。

 

つまり、銀行からすれば、買い取った分のお金は、現金での受け渡しではなく、口座に対してのみ入金されるようなのだ。

 

さらに口座を持っていたとしても、購入時の領収書(レシート)が無いと買い取りできる数は、コインの場合、最大20枚/1日と言うことだった。

 

「いや、レシートは、さすがにないわー」

 

と思いながらも、10枚しか持っていなかったので、次の渡航時に売って、積立一括分か、現物に換える予定なのだが、法人は何とかなるとしても、香港入りがしたくてもできない(暴動中なので)。

 

ちなみに、売却先を銀行としているのは、街にある宝飾店よりも手数料が安い、という理由だけだ。

 

※宝飾店での売却の場合は、ざっくり3%~5%は手数料で持っていかれる。


ゴールドの未来は?

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ややマニアックな金(ゴールド)の話

これから5年先、10年先を見ると5年以内では下落。10年先では爆上げする、というのが個人的なイメージだ(グラムあたり1万円)。

 

ただ、売るときのことを考えると、実際に調べてみて、必要な資料等の確認をしてみて、とにかく面倒だとわかった。

 

特に海外の場合だと、

 

  • 渡航する
  • 現金化する
  • 日本国内に持ち込む場合、総額20万円以上の場合、税金が発生する(逆に20万円以下で国内で売ると消費税分、若干の儲けが出る)

 

こんな具合だ。

 

風水的に持っている、という側面もあるのだが、売買時の流動性を見ると、デジタル化した現代においては、何かとめんどくさい資産でもある。

 

例えば、投資信託であれば、金価格の変動が商品化されているだけで、現物にすることはできないのだが(できる、と言っているものもあるが、怪しいものだ)、キャピタルゲインを狙い、だけであれば、ペーパーゴールドならワンクリックで売買できる。

 

当然、不動産も面倒だ。

 

これは超が付くほど面倒だ。

 

買うのは、簡単なのだが、手放すのは、超面倒なのだ。

 

  1. 売却
  2. 現金化
  3. 使用可能な状態にして(税金等差し引く)
  4. 現金を金融市場に投下

 

再投資するにしても、こういったプロセスを経なければならず、さらに国を跨ぐと不動産の場合、大使館で証明された資料の提示などなど、面倒度は倍増するのだ(パートナーがいて、本人が死亡した場合、おそらく出口(清算)までたどり着けないと思う)。

 

よって、ゴールドは、将来的に値は上がるだろうが、あくまで全体の10%をMAXとした分のみとした方がいいだろうし、高齢でゴールドを自宅に置いておく、というのは、逆に危険だから止めておいた方がいいだろう。

 

安全資産が逆に命の危険を高める原因になりかねないからだ。

 

ゴールドに限ったことではないが、定期的に「出口戦略」を考えるのは大事だよ、という話。

 

世界一安く金(ゴールド)が買える場所はどこだ?

 

余談となるが、日本で金を購入した場合、購入時には、消費税がかかり、売却時には、消費税が戻ってくる(金は消費できないからだ)。

 

※海外では非課税が常識

 

よって、増税前に購入して、増税後に売却した場合、利益となる(手数料には注意)。

 

ここ数年、世界で最も安く金を購入できるのは、香港(ハンセン銀行)だったのだが、購入がややこしくなってしまったのと、渡航が難しくなってしまったので、断念。

 

残された国、世界一安く、安全に購入できる場所は、おそらく台湾だろう。

 

購入時の領収書さえしっかり保管しておけば、銀行口座を持っていなくても今のところ買い取ってくれる。

 

逆に言うと、領収書を無くした場合、または台湾以外で購入した金は受け付けてくれないから、領収証も金の一部だと認識しておく必要がある。

 

もちろん「支店」によって外国人の対応は違うのが海外の常識なので、購入できない場合は、2店目、3店目とまわればいい。

 

日本に金を持ち込んで、国内で売却する場合、

 

  • 手数料がかからない
  • スプレットが最も低い

 

業者の「日本マテリアル」が今のところ一番いい。

 

ただ個人的には「メルカリ」の方が高く売れるような気がしている。

 

売却額を確認した後、メルカリでも出してみて、高い方で売ればいいだろう。

 

どちらにしても、金は国内への持ち込みは制限があり、面倒と言えば面倒だ。

 

海外では、領収書と金庫が必須。

 

しかし、将来的に長期滞在したい、という場所があるのであれば、

口座開設にチャレンジして、「外貨預金+金」で持っておくのもいいかもしれない。


アジアの物価は恐ろしく安いのだが、これは「今はまだ安い」というだけで、将来的には、通貨というものは、インフレによって目減りするのだ(東南アジアの昭和の時代はずっとは続かない)。

 

ecodb.net

 

※例えば、フィリピンは2018年のインフレ率は5,21%だった。通貨は目びりして、逆に不動産の価値(家賃含め)は上昇するのだ(インフレ率の高い国で不動産が武器となるワケ)。

 

よって外貨預金を持つ場合は、定期で組み(年利3%~4%前後)一部を金(金貨)で持っておく、というのは、いつ海外に出ても何とかなる、という意味では、心強い資産ではある。