前回の続き。
利下げ後の未来がエグいのだが、それを察知して、準備する者にとっては、限りなく明るい未来が待っているのだ。
積立投資にしても、平成時代、現在50代前半~60代はほとんど報われなかっただろうが、これからの世代は大きく、激しく報われる時代となるのだ。
海外のトップランナーたちの言論をチェックする
ウォーレン・バフェット、レイ・ダリオ、ピーター・シフなど誰でもいいのだが、定期的に彼らの発言はウォッチするといいだろう。
例えば、ピーター・シフは金(ゴールド)へ言及してくれているので、何かとわかりやすく、米国経済を内部から知っているので、個人的には、注目しているのだ。
要約すれば、
- 金は上がる
- 米国の金利は急騰する
という考えだ。
彼の発言は、英語になるが以下でもまとめられているから参考にするといいだろう。
金利の急騰がなぜ起こるのか?と言えば、株や他の資産バブルを膨張させるために金利を低くコントロールしてきた。
だけど、こんなことは限界があることだからいずれ全て破綻して、金利は急騰する」
こんな具合だ。
もっとわかりやすく言えば、
「政府が 市場操作をできるのもあと少しだ。その後は 債券市場の金利が上がっていき、米国債の債券不履行(デフォルト)を意識する」
ということを言っている。
これはトランプおやじが選挙前に言っていたことと同じなのだ。
「アメリカ・ファーストの恐ろしさ」
を読み返してみるとわかるだろう。
大統領選挙のときの本音勝負で、
「一度米国債は交渉して(デフォルトさせて)再出発させよう!」
という発言があるがピーター・シフも結局、金(ゴールド)は上昇要因しかなくて…という発言をしているのだ。
金利というのは、面白くて、「短期金利」に関して言えば、利下げと利上げ、といった具合でコントロールはできるのだが、「長期金利」に関しては、完全にコントロールすることはできないのだ(これはあくまでも市場取引)。
「金利は期間が長いほど、将来のインフレなどの経済情勢に関する予想や将来の不確実性に左右されます。しかし、中央銀行は、人々の予想や将来の不確実性を思いのままに動かすことはできません。また、このような期間の長い金利の動きから、市場参加者が将来のインフレ情勢等に関しどのような予想を持っているかを読み取ることも、金融経済の状況を判断するうえで非常に重要です。つまり、中央銀行が誘導するのに適しているのは、ごく短期の金利なのです。期間が長い金利の形成は、なるべく市場メカニズムに委ねることが望ましいのです。」(以前存在していた日銀のサイトから引用)
だから、短期でコントロールすればするほど、金利を操作して、カネを刷れば刷るほど、長期的には、その「ツケ」を払う時がやってくるのだ。
だから利下げをしたことが本当に次なる金融緩和の序章であるならば、今回書いているような内容は、リアルになる。
ただこういう分かりづらい事を書いても普通はスッと頭に入ってくることはないから、言葉を厳選して、
「金を買いましょう」
と言っているのだ(今はもう遅い)。
米国債のリセットボタン
米国の大統領たるもの、常に核スイッチボタンと一緒に大統領人生を歩むわけだが、トランプ大統領に関して言えば、米国債のリセットボタンとも共に大統領人生を歩んでいるのだ。
ただ、今このボタンを押してしまうと、再選ができなくなるから、まだできない。
だから再選後の後半だと考えて、注意が必要だ。
そして、このボタンを押すには、条件があって、それが大量の紙幣(すなわち、量的質的金融緩和)
なのだ。
自爆できるだけの量(爆薬)が必要で、そこに引火させるスイッチ(マッチ)は持っている状態なのだ。
それこそローラーコースターがジワジワと登っていくように、
- 米国債
- ジャンク債
- 社債
など債券金融市場の金利を中心につり上げていって、リーマン数十個分のスーパーショックを起こすことができるのだ。
だから「せやろがいおじさん」が消費税10%に上げるとリーマンショック数十個分の被害がある、というのはある意味、まだそこまではまだ現実的ではないと思うが、いずれはそうなっていく、という意味では正しいと思う。
日本の銀行員の皆さんへ
米国債を抱えてるのは、日本の銀行だ。
もう一度、書く。
米国債を抱えてるのは、日本の銀行だ。
それも大量に。
そして、売らせてもらえない。
※売ろうとしたら暗殺されるのだ(中川昭一議員他多数)。
よって、これから見えてくる未来は、体力のない地方の中小銀行などから、倒産。リストラの波が一気に爆発する、というシナリオだ。
これを回避できるとしたら、政府が米国に逆らって、米国債を売りまくって(できれば気づかれないように)、金保有量をガッチリ増やして、文字通りの、黄金の国ジパング化計画を遂行することだろう。
山本太郎も米国債は売ればいいと言っているが、これを真剣に考えるときだろう。
例えば、中国は米国債を売って、金ゴールドを買い増しをして、戦っているではないか(本当は仲良しの覇権バトンタッチ中)。
今後のバルブは全て幻想
一見株価が高水準で景気もいいとプロパガンダされるが、実際はトランプオヤジが米国債を破綻させるための総仕上げ、の流れだということだ。
経済防御体制をとらない日本は心配でならないのだが、国を心配しても仕方がないので、個人で武装する他ないのだ。
見方を変えれば、トランプオヤジは、選挙前に言っていた公約を果たすために、すべてストレートの直球勝負をしてくれているのだ。
9回の裏には、超豪速球の球を放って、米国帝国覇権体制の崩壊、満塁サヨナラホームランを決めてくる。
FXのやめ時を教えよう!
同時に、この流れからFXなどレバレッジのかかったものからは手を引くべきだ。
これは人によっては、お金をいくら積んでも足らないくらいの価値のある一文になるだろうから、書いておく。
FXの証券会社、特に国内証券で起こり得ることは、流動性が低下して、ロスカットを入れても、それがきかない、という現象だ。
そして、パニックからサイトもダウン。ログインすらできない。
ログインができた時には、追証となっているのだ。
日本の国内証券は大体が追証制度を取っているから、FX界は焼野原となるだろう。
※クロス円のロングは超絶、怖い時間帯だ。
リスクヘッジするなら、
- 手を引く時期を見極めること
- 海外のゼロカット業者を選ぶこと
これくらいだろう。
終わりに
暗いことを書いてしまったかもしれないが、これは次の時代の夜明け前に過ぎない。
そう一見、難しそうに見える金融には実はちゃんとしたストーリーがあるのだ。
これから北朝鮮を中心にアジアや中東、さらには南米など今まで極貧地だった場所に中間層が誕生して、新しい経済体制が生まれる。
このフェーズを見れば、今は楽しみで仕方のない時間帯であって、
準備しておくことの重要性がわかるだろう。