運動をした後、スッキリした、という経験を持っている人は多いのではないだろうか?
では、これを最大化させるには、どうしたらいいのか?
今回は、このスッキリ感を最大化させる方法だ。
お試しあれ!
筋トレ後のスッキリ感をMAXにする方法
スッキリ感、気分がすっきりする、というのはなんとも曖昧で感覚的な表現だが、実はこの仕組みはまだはっきりとは解明されていない。
ただ、現時点では質問紙法(questionnaire method)によって、おそらくこれがベストだろう、という結果が出ているのだ。
筋トレの肝
まず運動が気分に影響を与えるのは、その運動の強度にある、ということがわかっている。
今回の研究ソース元は、毎回引用させてもらっているNCBI
それから「Human Kinetics Journals」というサイトからのレポートを参考にしている。
https://journals.humankinetics.com/view/journals/ijspp/14/3/article-p360.xml
※Human Kinetics Journalsはログイン作業 → 認証 → ユーザーの証明(学業など)作業までいくつかのステップを踏まないと読めない。
1RMってなんだ?
筋トレを例にするとわかりやすいのだが、MAXで何回あげられるのかを示す言葉としてよく「1RM」が使われる。
これは、one repetition maximum の略で例えば、RMの頭に数字の1がある場合、種目(対象)が「バーベル」であれば、1回バーベルを持ち上げるのが限界の重さ、という意味となる。
スッキリ度MAXの結論
爽快感、悦びの感情は、100%の力で限界まで追い込むよりも、70%程度の強度でトレーニングした時の方が増加した、という結果になっている。
さらに筋トレビキナーは特にそうだが、スタートしたばかりの場合、1RMの70%の強度でなくても、50%(限界の重要があったとしたら、その半分)まで落としても、気分の向上が得られるとある。
トレーニー中級者たちの戦い方
一方、経験者は、より自分の限界に近づけていくようなトレーニングをした方が気分向上効果につながるとされている。
これは個人的にも賛成だ。
達成感から来る爽快感が中毒となり、継続となっているのは確かだからだ。
(筋トレなど)トレーニングとスッキリ感の結論
結論としては、
初心者は、ほどほどの重さで行うと効果的。
中級者以上は、限界に挑戦していくようなトレーニングが気分向上に貢献する、ということになる。
刺激する筋肉の順番はどうか
トレーニングを行う「順番」だとか、筋肥大を狙う場合、または競技における筋力の向上などを目的とした筋トレでは、
「大きい筋肉(主に下半身)」から「小さい筋肉」へ、というのが常識となっている。
ただ、「気分向上」を目的とする場合、この逆のアプローチの方が効果的で、例えば、軽く腕立てや、ぶらさがりなどをした後に、トランポリンだとか、スクワットをする、という具合だ。
これで気分爽快感の最大値を狙うことができる(大会前など身体の調整などを行う場合は、このアプローチが効果的だろう)。
セット数は、3セット~5セットでいいだろう(これは個人的な見解)。
各インターバルは、90秒から150秒程度がいい、というのがレポートからの見解である。
科学的なアプローチというのは、次の日に結論が変わることは日常茶飯事だから、鵜呑みにすることなく、試してみて効果がありそうだなと感じた場合は、加えてみる、というスタンスでいいだろう。