人はお金を獲得すると散財する。
これが世の真実。
しかし、ここに逆張り的な発想を持ち込んで、「消費割合」を減らして、「投資割合」を徐々に増やしていく。
これを意識していくことで、生き残る可能性、選択肢は飛躍的に上がる。これもまた世の真実であり、時間的な継続、蓄積と共にもはや日本だけに留まる必要がなくなるから、人もお金もその時々のベストポジション、適材適所へ縦横無尽に移動することになるのだ。
散財習慣を蓄財習慣に変える方法
「私はどうしても使ってしまうのです」
と言う人は多い。
けれどそれは、自分でお金を捻出して稼げるようになって、その後に年利、月利を電卓を使って計算すればいい。
例えば1年間で50万円でも貯めて、それが100万円になったとする。
これで月利6%だから、この状態は、時間軸を「10年軸」で考えれば、10年後には 運用金は1000倍になる力が身についている、ということになる。
もちろん実際は「運用額」が上がれば年利も下がっていくのだが、大事なのは、未来を想定してそこから逆算して 現在に戻ってくるという考え方をすることで、お金の使い方は大きく変わる、ということだ。
これをやってきたのがウォーレン・バフェット。
怪物級の実行力で地道にやってきた男であって、偉そうに言いつつも、ワイの理論でもなんでもないのだが、役に立ったからシェアしている。
これも人生の中で相当上位にあって、生きていく上で、役立つ知識ではないかと思う。
例えば、これを株式投資に活かした場合はどうなるのか、というとウォーレンバフェットの「モノサシ(購入までにに至る判断基準)」は、
- コモディティ企業を避ける
- ROE15%前後の消費者独占型企業を見つける
- 割安なタイミングで買い付ける
という段階を経て実行に移すシンプルな手順だ。
消費者独占型企業は希少なものだから、今が無理でも将来的には必ずやポートフォリオに組み入れる気構えで普段はウォッチしていればいだろう。
コモディティ企業とは、
日用品のように一般化したため品質での差別化が困難となった製品やサービスのことを指す
ROEとは、
自己資本利益率のことで、自己資本(純資産)に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す、財務分析の指標
バフェット選定基準で日本株を選んだ場合
- ROE 10%以上
- PER 15倍以下
- PBR 5倍以下
- 配当利回り 2%以上
- 自己資本比率 40%以上
- 時価総額 1000億円以上
上記の上限で日本株をフィルターにかけた場合で、強烈な独占力を持っているのは、「ブリヂストン」一択かもしれない。
ROE:13.15
PER:11.4
PBR:1.49
配当利回り:3.48
自己資本:59.16
- 東ソー
- 日本精工
- 三菱瓦斯化学
これらも条件には合致するが、強烈な独占という定義には、△だ。
これを細かく説明すると長くなるので、次回シェアしたいと思うが、
ひとまず今回に関しては、
「月利6%を継続できる力を獲得した場合、それは10年後には元本は1000倍なのだ」
ということを知っておくといいだろう。
今の1万円の「無駄な消費」が将来の1000万円を使り出す。
だから今既に稼げていて、それを本能で使ってしまっている人は多いと思うが(経済的には素晴らしいこと)、自分がたたき出してる月利を逆算して、それでその月利が今後10年、20年と継続したら何百倍以上になっていくのか、を計算してみると経済活動は変わる。
エクセルが苦手なら、計算ソフトを使うと超簡単なのでおススメだ。こういった便利なソフトを使うことで、ぼんやりと未来を見るのだ。
大事なのは、投資と消費の割合であって、お金を殖やしていきたいなら、消費活動の割合を戦略的に、徐々に投資へシフトできるかどうかだ。