今回は、特別にドルコスト平均法について話しておく。
wikiさんによると、ドルコスト平均法は以下のようにある。
ドル・コスト平均法とは、株式や投資信託などの金融商品の投資手法の一つ。定額購入法ともいう。金融商品を購入する場合、一度に購入せず、資金を分割して均等額ずつ定期的に継続して投資する。
たしかに一発買いではなく、複数回に分けて購入することで、取得単価の平均化を図ることができ、リスクは分散できるだろう。
しかし、その結果どうなるだろうか?
ヒアミゴー
本当にドルコスト平均法は誰でも儲かるのか?
ドルコスト平均法とは、
- 定期的に
- 毎回、同じ金額で
- 複数回に分けて、機械的に買う
という投資法なのだが、最大のメリットはこの方法なら「大損」することは難しい、ということだろう。
なぜなら平均値で買っていくから、暴落があってもより割安でより多く買われて、トータルでは平均化されるから、無難な方法ではある。
しかし、大損することが難しい一方で、大勝することも難しいのだ。
例えば、以下の日経平均株価チャート(日興アセットマネジメント株式会社作成)を見て欲しい。
投資対象を日本市場とした場合(満期は20年で設定)、仮に1970年からスタートして、1990年までドルコスト平均法で20年間継続した場合は、大きく報われただろう。
大損することなく、大勝できたはずだ(10倍くらいになっている)。
しかし、1990年からスタートした場合、2010年までの20年間ではマイナスとなる。
つまり、ドルコスト平均法とは、その国、市場と数十年間もの間、運命を共にする、という投資法だとも言える。
そして、満期を迎える時期の市場は誰にも予測できない。
「米国チャートは、毎年約2%の上昇だからこれからも大丈夫だ!」
とは言えないのである。
だから入り口と出口を見極めが極めて重要であって、ドルコスト平均法を駆使すれば、知らないうちに儲かるわけがないのだ(大抵の場合、丸投げ思考でいい結果は生み出されない)
ドルコスト平均法の結論
ドルコスト平均法は、最初から積立期間を決めた場合であっても、途中で平均値がプラスになったら、そこで一旦、回収するのも1つの方法だと思う。
一旦回収をして、そこから暴落を待ち、再びはじめればいいし、満期までの時間を考慮するなら、回収して、より安全なものに投資してもいいだろう。
資産運用のコントローラーは、常に自分自身であるからこそ、プラスの時こそ、対処が必要だと思う。
繰り返しになるが、暴落時に相対的に強くなるのは、日本円であり、金(ゴールド)なのだ。
ほとんどの人は知らないだろうが、実質、米国によるQE4は発動されているから、米国市場は債券市場を放棄した、ということだ。
2%台以下だったレポ金利が8%超に高騰。これを放置すると、リーマン再来の出来上がり。https://t.co/mN1dseIzLY
— フィジークトモちゃん (@bobostrainee) September 23, 2019
金利高騰のワケは、銀行間の不信感であって、それを無理やり抑えるのがFRB。米国債を発行して、ドル不足になる。財政赤字が続くから刷りまくる…ってQE4は既にスタートしたってことだ
ここからの数年間、iDeCo(イデコ 個人型確定拠出年金)にしても、つみたてNISAにしても、長期積立型の投資信託にしても、一旦は利確しておく、という行為は重要な意味合いを持つだろう。
まず負けないこと。戦うのは、それからなのだだ。
追伸
長期積立投資の出口戦略は以前にも紹介しているから、以下の記事を参考にしてみるといいだろう。