安楽死について数回書いたが、これでおしまい。
安楽死が可能な国はどこか?
日本では今のところ安楽死は法的に認められていない。
これは金融の世界ではよくあることで、自分が望んだ商品、サービスが国内にない、というケースは多々あるのだ。
よって、グローバルな視点で日本以外を見渡してみると、安楽死を法的に認めている国があることに気が付く。
現在、
- オランダ
- ベルギー
- ルクセンブルク
- スイス
- カナダ
- アメリカ(一部の州)
で認められている。
今後、世界中で安楽死が認められる国は増えて行くだろうから、そういった場所では「安楽死ビジネス」はやりがいのある仕事になるかもしれない(文字通り最後の瞬間を立ち会うからだ)。
ちなみに国内の死因の約4%が安楽死である国はオランダでは、オランダ在住者は保険が適用され無料となっている。オランダの人口は約1700万人だから、年間ベースで約70万人、月あたり約6万人、毎日約200人が安楽死によって消えている、と考えると意外と多い感じもする。
しかし、オランダでは海外からの希望者への安楽死は行っていないからオランダ人にならないと無理だ。
よって安楽死を法的に認めているほかの国を検討していくと、外国人が安楽死できる国は、世界でスイスしかない。
安楽死の費用は?
費用は旅費も含めて約200万円。
SARCOを3Dプリンターで自作すれば、それこそ国内だろうが、死んでしまえば関係ないだから、一定数の者は安楽死を選ぶのかもしれない。
国の立場からすれば、長寿が進み、老人の介護や医療費といった社会保障費がこの先どんどん増えていく。
であれば、安楽死を認めて、オランダのようにドシドシ安楽死させることができれば全体で見れば、願ったり叶ったりだろう。
ただこれを公約に掲げて選挙を勝ち抜けるのか、というとやや疑問がある。
日本は死にたい人を助ければ、犯罪になる国だから、日本に死ぬ権利はなく、死にたい人にとっては、さらに残酷な日常を送ることになる。
安楽死まとめ
健康寿命を延ばす場合、将来的にパーツの入れ替えを検討することになる。
この場合、世界の最先端は中国のシンセンあたりになるような気がする。
そこに行って、(最初は水面下で)肉体の機械化を実現する富裕層たちと、安楽死が認められる国に行って安楽死を選ぶ、という二極化の時代になっていくのだろう。
どちらにしても、生きていけないほどの苦しみ、苦痛には感じ方の度合いだとか個人差がありすぎて法律化は難しく、世界一を誇る日本の自殺問題もそろそろ真剣に考えないといけないところまで来ているのだろう。
人間は、生きるのも死ぬのも自分では決められず、どちらもカネがかかり、非常に不自由な生き物だと思う。