今回は健康の話でプレバイオティクス。
プレバイオティクスとは何ぞやと言うと、簡単に言えば、
「腸にいる細菌君たちの食事になってくれるタイプの食物繊維」
だ。
結果として、体内の炎症だとかアレルギー反応をやわらげてくれるのだが、プレバイオティクスをサプリから摂取する場合、分量の調整がやや難しいのが難点。
できれば、自然に食事からも摂りたい。
そんな場合、何を狙っていけばいいのか?
という話。
プレバイオティクス食品のメリットは何?
一言で言えば、腸の細胞を守るのだ。
難しく言えば、酪酸、プロピオン酸、酢酸などの「短鎖脂肪酸」が腸の見守り隊となって腸内環境を整えてくれる。
その結果、代謝がよくなったり、炎症やアレルギー反応が和らぐ、ということだ。
だから乾燥する時期だとか、花粉シーズンに入っていくと、より強固なプレバイオティクスライフが重要になってくる。
サプリで有名なのは、以前紹介したイヌリン。
あとはオリゴ糖などもいいが、これだけでプレバイオティクスライフは完璧だ、とは言えなくて、できれは食事からもいろいろな種類から摂取した方がいい(最も自然だから)。
厳選プレバイオティクス食はコレだ!
参考にしているのは、NCBIの論文からなので、興味があれば英語の勉強がてら読んでみるといいだろう。
1.タマネギ
日常的に取りやすいプレバイオティクス食品のひとつとしておススメなのは、タマネギだ。
タマネギには、全体の食物繊維の約10%がイヌリンで、さらに6%がフラクトオリゴ糖で構成されている。
加えて一酸化窒素を出すことからコイツが免疫システムの強化にも役立つのだ。
さらに「ケルセチン」というフラボノイドも豊富なので、抗酸化力も高く、循環器系の健康にも貢献してくれる。
よってプレバイオティクスライフを考えた場合の有力候補を挙げるとしたらまずタマネギだろう。
2.ニンニク
次におススメするプレバイオティクス食品はニンニクだ(個人的に第一位はコレなのだが、臭いなど扱いの面から2位とした)。
説明は不要だろう。
ハーブ界の王だ。
全体の食物繊維の11%がイヌリンで、6%がフラクトオリゴ糖という組み合わせで、タマネギとほぼ同じだ。
タマネギ以上に優秀なのは、抗菌力が抜群で、ビフィズス菌を増やし、有害なバクテリアを抑制するのだ(ニンニクの健康論文は挙げればいくらでも出てくる)。よってインフルエンザの予防にも大いに役立つのだ。
3.ゴボウ
次にゴボウ。
ゴボウには100gあたり「5g」の食物繊維が含まれている。
そして栄養素の大半がイヌリンとフラクトオリゴ糖だ。
さらには抗酸化作用や抗炎症作用も期待できるからタマネギやニンニクが苦手、という場合は、ゴボウは常に冷凍して、みそ汁などに使うなどして常食とするといいだろう。
4.りんご
リンゴに含まれる食物繊維の約50%がペクチンで、簡単に言えば、リンゴはポリフェノールの宝庫だ。
- 消化器官の改善
- 脂肪代謝の改善
- 悪玉コレステロールの減少
などが見込める。
個人的には小玉のアップルパイ用のすっぱいりんごを好んで食べるのだが、フルーツ界ではベリー類の次に優秀だと思っている。
今回のプレバイオティクス食品編は以上だ(次回に続く)。