金(ゴールド)の反対意見として、結局何か起これば、金を持っていても、国が金取引の禁止をするかもしれない、と危惧するかもしれないが、
そういう状況の時は金をわざわざ現金化せずとも、ぐっと堪えて持っておけばいいのだ。
そもそも金を個人が保有して、個人が親せきや知人の間で売買することを禁止することはできないだろう。
だから金を実物で持つなら最初から10年持つつもりで保有しておけばいい。
問:利確するのに適切な時期はいつですか?
答え:永遠(にない)
というのがウォーレン・バフェットの答えだ。
Xデーはいつか?
誰にもわからないし、わかるわけがない。当たる当たらないといった問題でもない。
できることは備えて、準備する。これだけだ。
考えられるとしたらレッドゾーンはまず2020年代前半。
政治的な側面から危ういと感じる。
だからドルが弱くなった場合を想定して、しっかり準備しておくことが大事だろう。
例えば、ドルが弱くなれば、金も一緒に落ちるかもしれないが(リーマン・ショックの時はそうだった)、その後、金はするっと本来の価値を目指して上がっていく。
だから1g7000円~8000円を超えたら、売ってもいいかもしれない。
どうせ国が規制をかけたところで、個人が持っている程度の量は面倒だから何も言わないだろう。
税務署にしても、マイナンバー制、つまりコンピューターによる一元管理が完成するのはまだ2,3年は先だろう。
だからいちいち細かい調べをやっている暇はない、というのが本当のところ。
普通は大きいところからアタックするだろうし、金で言えば、1キロ未満は面倒だ。
それなら一気に10キロ以上の保有者から行こう、となる。
昔は金と言えば、インゴッド。つまりゴールドバーで1キロ単位で買うのが普通だったのだが、今は100グラムのものが沢山ある。
小さくなればなるほど手数料が発生するのだが、例えば、1キロの金を買って、例えば利益が5倍、10倍となってしまったら、当然、税金が気になってくる。
しかし、100グラムであれば、値上がりしても1キロと比べれば10分の1だからそこまで目立たない、という事情があるのだ。
※目立たない、とは報告がいかない、いきづらい、ということ。
だから実は100グラムのミニサイズ化というのは、大人の事情的な要素もあるわけです。
2020年の年明けで100グラムで60万円前後。
これが1g1万円となってようやく100万円。1キロに比べればまだかわいいものなのだ。
金価格はどうやって決まる?
現在の金価格はニューヨークの先物市場COMEX(コメックス)によって決まる。
そしてコメックスの株を握っているのは誰かと言うと、レオ・メラメドだ。
この人だ。
ロックフェラーみたく、金(ゴールド)の世界にも王はいるのだ。
この老人が金価格の支配権を持っている。
別の言い方をすれば、世界の金価格はレオじいちゃんによって牛耳られている、ということだ。
ただロックフェラー同様、そろそろ寿命だから、いずれ「ルール」は変わっていくだろう。
金価格を決める場所は、アメリカが崩壊して、中国の黄金交易所SGEだとか、ロンドンの金取引所あたりで決まるようになっていく。
だから金価格の決定は中国だとかロンドン(シティ)が持ち、金の支配権の移動が起こる。
この流れがあるからやはり金投資は超重要で、金は買って忘れておけばいいのだ。
アメリカから中国に本格的に金の価格支配権は移っていく。
これを実感したいなら、一度5gでもいいから金を買ってみればいい(風水代わりに財布に入れておく)。
自分で持っていれば価格の動きが実感で分かるだろうし、長期保有の難しさ、の鍛錬になるからだ(続く)。