前回の続きだ。
DMMの亀山会長のゆるさというか、いい感じのおっさんなのだが、この良い感じのゆるさでサラッと重要なことを言うから見逃さないようにするべきだろう。
DMM誕生秘話
DMMという会社は元々路上商売(露天商)をしていて、物売りをしていたと。
それで道路を使っていると、今ほどでないにしろ警察だとかヤクザに怒られるのだが、
亀山会長はそんなことがあってもめげずに、敵とせず(順番に謝っていきながら)、利益を上げてきた、という話をしていた。
さらに亀山会長が経営するバーで裸で踊っていたこともあるようだ。
今でこそDMMという一大企業となったわけだが、その前というと、ほとんど表に出ないからこれが面白いのだ。
経済についての本音
例えば、前回も紹介したこの動画
お金2.0という本を書いた佐藤という人物との対談なのだが、あっちこっち飛びながら「金融政策」について話している。
ざっくり文字お越しすると、
「結局(お金を刷って無理やり株価を上げて)景気が良いようになっているけどさ、
あんまかわってないよねー。
経済が好調みたいになんとなく見せるじゃない?
けど、俺の周り見てもなんかすごい良いサービスが出てきたとか そんなの感じないんだよねー」
まずここだ。
日経平均はなんだかんだ2019年末に24000円に到達して、一旦下落。
その後、2020年年明けで24000円に再び到達。
バブル後最高値突破も視野に!
みたいに言われて、一応、株価は上がっているから経済は好調なのだ!という話になっているのだが、亀山会長はここにも言及している。
文字お越しすると、
「株価とか不動産とか無理やり(価格を)上げてるけどさー、あとあとおかしくならない?」
さらに
「もともとさー、経済って良い時、悪い時があるけど悪い時に国がフォローして良い時に、冷し水を与えるみたいな感じでなるべくボラというか曲線を弱くするのが大事かなと思うんだけど、無理やりさ、国が上げてたりするとさ、
もともと、国自体が稼げるわけじゃないじゃない?
もともと民間が稼いでいて、そんで国がやるとしたらさ、
悪すぎたら公共事業やろうとかみんなが元気ないときには公共事業やるけど調子良いときはちょっと貯金させるみたいな、起伏というか、
ボラを減らすみたいな発想にすべきなのが国の役目だと思うんだけど、無理やりないところから株価をあげてると、経済良くなっていないのに 良く見せようみたいな感じになっているような気がすんだけどさ、そんなことしてたらなおさら混乱するんじゃないの?」
レッドブル発言の意味わかる?
そして、
佐藤氏が
「今は老人がレッドブルを飲んでいる状態ですね」
と切り返す。
日本社会はどうしようもない老人社会(日本の経済のこと)になっていくわけで、もう元気がないのが実態としてあるわけです。
そこで無理やり体にガタが来ている老人たちにも無理やりレッドブルを飲んでもらって、景気を盛り上げよう。
わかりやすい例えだ。
日本経済とは、
「老人総レッドブル状態」
その後は?と言うと、
DMMの亀山会長が言うように、
「老人がレッドブル飲んだらその時は、わっとお年寄りも走るけどその後死んじゃうじゃん!」
という切り返し。
「日本で働いている人々は国の経済や未来に期待が持てなくなっていて強制的に期待を作るために(レッドブルを)やってるんですかね。最後の奥の手ですよねー」
という佐藤氏の発言に
DMM亀山会長が
「その奥の手、切っちゃっていいのかねー。世界中が奥の手切っちゃって、どうなんのかねー」
という発言。
こんな言葉がお茶の間に届くことはないだろう。
ニュースにもならないだろう。
しかし、掴み取る意思のある者には、この部分を知ることができるのだ。
これ聞いてると分かるのだが、DMMの亀山会長は
「今みたいな金融緩和を続けて、本当に大丈夫なのか?」
と大成功した、生粋の大商売人の肌感覚で分かっている、という話なのだ。
DMM亀山会長編(続く)。