前回の続きです。
ほとんどの人にとっては「つまらない話」だと思うが、だからこそ、重要なのだと思う。
タイトルにある「株主のルール」とは「株主有限責任」のことだ。
この武器を人生にフル活用した男の末路についてシェアしたいと思う。
今回もアクセス需要がまったくない話をズバズバ書いていくよ。
ヒミゴー
「株主のルール」という武器を人生にフル活用した男の末路
この原則を最大限活用した男は株ワールドの住人である
「ウォーレン・バフェット」
だろう。
例えば、FXワールドでは、大体リスクリワードと勝率のバランスで考えると、1:2のリスクリワードで勝率が70%でも出れば超人と呼ばれる(スーパートレーダー)。
リスクは、元本に対して2%前後で設定して、その範囲でロットの大きさ、ロスカットのpipsを設定して、ポジションをコントロールしていくわけだ。
これがFXワールドの掟だ(でないと飛ぶ確率が一気に高くなる)。
株式ワールドの常識
株式ワールドは、FXワールドとは異なる。
ある意味、チート(ずる)と言ってもいい。
なぜならこの世界には「株主有限責任」という掟(ルール)があるからだ。
なぜウォーレン・バフェットが損切りしないのか、わかるだろうか?
彼は長期投資を貫く。
なぜかと言えば「長期投資」の姿勢でいることが
「株主有限責任の原則が適用される」
からなのだ。
わかるだろうか?
例えばFXで100万円投資するなら1トレード2%で2万円の損失幅になる。
では、株の場合はどうだろうか?
100万円あるうちの5万円づつ20銘柄投資したとする。
ここで重要なのは
「5万円を投下したのだけれど、その会社が倒産しても失う金額は5万円のみ」
ということだ。
FXワールドの場合「追証システム」などがあるが、株の場合は決定定期にここが違うのだ。
つまり、長期投資家に有利に働く、という仕組みになっているのだ。
FXの感覚なら、100万円が半分になったら損きり」するはずなのだが、
今回のケースで言えば、
1.100万円の人は5万円を20銘柄入れている。
2.5万円が失われても
3.100万円の5%の損失でしかならない。
つまり、資金管理という側面からも概念が異なるのだ。
もちろん長期投資の人は20銘柄も持たないと思うが(追跡できないから)、わかりやすく説明するために20銘柄としている。
例えば、5万円を投下しているときに、株価が例えば500円だとして、それが250円にでもなればレバレッジが効いているFXなら損切りしていないとおかしいとなるのだが、株の場合は最初の「リスク額の設定」が
「100万円の投資金のうち5%」
で設定してわけだから、5万円×20銘柄という銘柄数になるのだ。
損切りになるのは、投資先の会社が倒産したら、ようやく損切りとなる。
ここで5万円が飛んで、事実上の損切り、5%の損失が確定となる。
大事なポイントはこれ
長期投資である場合、
「その銘柄の会社が倒産したら、初めて損きりとなる資金管理戦略」
が取れてしまうのだ。
ウォーレン・バフェットは明らかにこれを理解して、最大限活用している、ということだ。
この場合、最悪のケースは倒産だから「倒産確率」を見る必要がある。
では、
「上場してる企業が倒産する確率は?」
と調べてみると
・・・・・
とんでもなく
・・・・・
低いのだ。
しかもバフェットが好む、この企業がなくなったら困る!!
といった企業、いわゆる「消費者独占企業」で絞ってみていくと、倒産率、ほぼゼロなのだ(ほぼ、と書いたのはワイが調べた上では見つからなかったから)。
ただゼロではないから、仮に倒産したとしても、株主は投資した5万円以上の負担はしなくてよい、のだ。
それが株主有限責任の原則だ。
だんだん、ウォーレン・バフェットのしたたかさ、がわかってきただろうか?
続く