参院選は自民圧勝という結果に終わった。
安部元首相の弔い合戦となったのかはわからないが、
「安部元首相という人物は、一体何をしたかったのか?」
を改めて、シンプルにまとめておきたい。
なぜならやろうとしてきたこと、やってきたことがこれからすべて破壊される可能性が高いからだ。
安部元首相がやってきたこと
まずは、日本国内で最大の権力を持ち、自民党を裏からまとめ上げ、
「対米従属」を続ける一方で、
中国とロシアとも仲良くする、
「米中露属体制」
に転換させた人物(偉業だろう)。
今後、米国がいつ潰れてもロシア、中国側(多極型)に入っていけるように体制維持をしていた、と見ておる。
その証拠にロシア政府は岸田首相や林外相らは入国禁止、制裁対象にしていたけれど、
「安倍だけは制裁対象だ」
としていた。
そして、サハリン2から追い出され、絶好のパスをもらっていたところ、偶然とは思えない、絶好のタイミングで引きずり降ろされた。
※これで対露和解のキーマン、日本を資源不足危機から救う人物、タイミングを失った。
これはドル防衛を拒否、通貨発行権という支配から脱却しようとして暗殺されたケネディ大統領と構造は同じ。
※今回も実行犯はなぜか逃亡しない。普通は逃亡前提で計画するはずなのだが。
この時も犯人は米諜報界(つまりは軍産複合体)。
問題はその後、どうなったのか、だ。
暗殺後の展開=戦争激化?
ケネディ大統領の次に大統領となったのは、副大統領であったジョンソン。
そして面白いように操り人形となって、
1.冷戦の再燃
2.ベトナム戦争の激化
など、ケネディが阻止しようとしたことがどんでん返しされた。
結果、ベトナム戦争は長期化(泥沼化)した。
※だから現在のウクライナ問題も泥沼化していく可能性が高い。
今回の安部氏(ある意味、本当の首相)殺害の流れと同じなら、岸田首相は操り人形としてそのままにされ、安部元首相が構築してきた橋を潰してく。
すると、
1.米国属国体制の強化
2.中国、ロシアの敵視強化
という流れが加速する。
バイデン政権とは何だ?
路線はトランプとほぼ同じだ。
自国を自滅させ、浄化させようとする多極派思想。
だから、中国、ロシアはある意味、米国の自爆策によって日々強化され、多極化がより進む。
ただ、今回の件では、米国、欧州だけが苦しむのではなく、蚊帳の外にいられた日本に対して、
「日本も一緒に自滅策をやりなさい!」
と敵視強化をさせられる。
そして、自滅しなさい、ということになりそうだ。
これで日本は弱体化していくから、いずれ経済的な面からしても、資源不足からどこかで限界点が来て、敵視できなくなる。
米国や欧州も金融破綻、国内混乱で弱体化。
※そうでもしないとがんじがらめの現在の利権構造は破壊できない。
先進国団子三兄弟は揃って弱体化して、結局は中国、ロシアに歩みよっていくしかなくなる。
ベストプランはこうだ
安部氏のいない今、岸田首相自身が覚醒して、日本の自滅策を破棄。
かつての安部氏がやったように、官僚に対しての面従腹背をやる。
そして、安部路線復活。
これがベストだけれども、現時点でこれは期待薄。
そうでない場合は、やはり何かしら大きな金融ショックが起き、日本人の多くが何も知らないまま(今回の選挙投票率からしても)、事態は強引に、事件の真相もわからないまま転換され、巻き込まれていく。
というのが元時点でのメインシナリオ。
この記事を見る限り、トランプ大統領が安部元首相の葬儀に参列するために来日するらしい。
目的が別にあって、何かしら暴露してくれるのではないかと少し期待はしておる。
ドル円はどうなる?
137円76銭を終値で超えていくならば、次は160円だ。