日本ではおなじみなのだが、インフレ率(物価上昇率)2%目標を掲げてきた(その前は3%と言っていた)。
が、これはむにゃむちゃと言いながら、達成されることはない。
なぜならアベノミクスの目的は、米国債を買い支えることにあるから当然と言えば当然なのだろう。
今回は、インフレという奴をどう攻略するか、という話(ショートバージョン)。
インフレって何だ?
本インフレを起こして、市中にカネを行き渡らせて、給料を上げていく・・・このためにお金を刷りまくったものの、蓋を開けてみたら、日銀がガッポリ抱え込んだままで、インフレは起こっていない。
世界的なマイナス金利政策しかり、もはやインフレは日本では起こらない、という空気さえ漂っているのだが、いずれインフレは起こる、と考えておいた方が健全だと思う。
インフレとは、物価が上がることであり、お金の価値が下がることだ。
例えば、日本の莫大な借金を帳消しにすることを考えた場合、一時的にでも日本円の価値を下げれば、借金も減るから返済がしやすくなる。
極端な話、100万円を借りていて、インフレで日本円の価値が100分の1になれば、借金は1万円の価値になる(外貨や対外資産で帳消しする)。
だから、インフレは何らかのきっかけ次第で、起こる、と考えおけばいい。
現在以上に、景気が低迷しているときに、物価は上昇するだろうから、よりタチの悪い悪性インフレになるだろう。
悪性インフレを前提に対策しておきなさい
悪性インフレとは、モノの値段はどんどん上がり、給料はどんどん下がる。
その一方で、銀行預金などは目減りしていくから生活が難しくなる。
2%程度のマイルドなインフレならいいが、これができない。
できなくて、クラッシュが起こり、年率数十、数百とリミッターがはずれて暴走する。こうなることを想定しておいた方がいい。
この時点において、若さがあれば、まだ何とかなるだろう。しかし、じーさん、ばーさん状態である場合は、復活は難しくなる。
よってインフレ対策は世界的に低金利トレンドであるが故に、いつかは反転すると見て、前もって対策しておくものなのだ。
具体的には、
・移動する(国を変える)
・お金を貯める(黒字企業で銀行から融資を借りてあげる、状態であるなら、貯めたお金を定期、つまり見せ金にして、運転資金としてずっと滞留させておくのも手だ。インフレで勝手に消える)。
・インフレに連動するものに両替する
つまり、手数料が低く、税制上有利な環境下で積み立てることができる投資信託や株に換える、ということだ。
・金(ゴールド)を買う
・外貨を持つ(海外長期積立でも可)
・不動産(できれば海外がよくて、賃貸に回っているなら尚良し)
このあたりだろう。
一生現役、働くとは、言うは易く行うは難しだ。
だからこそ若い時代にワーホリ制度を使うなどして、コツコツ軍資金を貯め、投資スキルを獲得する。このスキルをもってして、肉体労働ではないお金を稼ぎ続けることができる技術を獲得することだ。
iDeCo(いでこ 個人型確定拠出年金)の場合は、インフレ対策にもなるのだが、それと同時に、特大の急落が起こる、ということを前提としているから、年末年始をまたいだり、オフに入っていく場合は、一旦は利確(or スイッチング)するようにしている。
じき12月ですね。日本とはしばしのお別れ。暖かいところへ引きこもって、来年に向けての準備です。ほぼ人間ではない状態になるので、トレードも控えて、チャートを見る回数も減らします。#イデコ もなんだかんだで今年は30%を超えたので、結果オーライ。しっかりスイッチング完了です #ideco pic.twitter.com/7CBir5ZqMN
— フィジークトモちゃん (@bobostrainee) November 29, 2019
強烈なインフレは人生一度くらいはどこかで来る、ということを大前提に鎧を身にまとうつもりで日々、準備し、立ち回っておけば、Xデーが来なくても、お金持ちにしかならないから、結果オーライなのだ。人生とは時間をかければ(日本人であれば)誰でも攻略できるのだが、これをバカにして、無視するならワイはもう知らん。