今回は少しマニアックな話になりますが、身体にマッチした(と言うよりは負担を最小限とした)食材を調べる方法についてのシェア。
「何を食べたら良いでしょうか?」
この答えだ。
何を食べたらベストか?その答えはコレ
個々のカラダを『アーマー』(強健の為の鎧であり、あなたの
身体)と考えると、この特性(体質)は異なるのは当然だ。
さらに言えば、同じアーマーであってもそれは年齢と共に変化するため、最終的には血液検査をする、というのが手っ取り早い方法であると考える。
例えて言うなれば、オギャーと生まれたばかりの赤ちゃんは軽自動車としての身体(体質)。
10 代、20 代は肉食を中心としたバリバリのスポーツカータイプ。
40 代、50 代は質素を重んじたカローラのような燃費とパフォーマンスを、60 代は…という具合で乗り物(身体と体質)は変化する、ということがまず大前提としての考え方だ。
食物アレルギーチェックの結果
自宅での血液検査(103 種類の食物アレルギーチェック)をした結果、
『フルーツ部門』では、キウイがレベル 3(レベルは 0~6 まであり、レベル 3 でアレルギー反応は中程度、レベル 4 で高い、レベル 5 で非常に高く、レベル 6 で極めて高い、という基準)。
『乳製品部門』では、カゼイン、チェダーチーズ、カッテージチーズ、牛乳、ホエイ、ヨーグルト、乳製品は全般にわたってレベル 3(食べられなくはないが、頻度を考える必要があるというもの。普段はめったいに食べたい)。
スパイス部門では「しょうが」がギリレベル 3。
ここまでであれば、量とローテーション考えれば避ける程の事でもないので、摂り過ぎない事を注意しながら、身体が必要としているタイミングで摂取していこうと思う。
野菜部門は特に問題なし。
それから『ナッツ・穀物部門』。
ここでアレルギーを発見。
普段、食事の品度は、1 日 1・5 食程度(トレーニングが多い日や過度なトレーニングをした場合は、栄養補給のため 1 日 5 食になる場合もある)なのだが、その 0.5 食、つまり間食にアーモンドを食することが多い。
多い時だと週に 4 日前後、場合によってはこれが昼食になることもあって重宝していた食材のひとつなのですが、血液検査の結果、アーモンドが『レベル 5』となっていた(身体に良い天然サプリだからと言って頻繁に食べ過ぎである場合は、逆に負担(害)となる良い例)。
出典元:アーモンド効果
『肉部門』では、卵白がレベル 5(レベル 5.6)、卵黄がレベル 5(5.2)。
卵は良質なタンパク質としていただけに、ヘビのようにほぼ毎日食べていたのだが、これも隠れアレルギーであり、日々のパフォーマンスを下げていたことが判明。
食事レベルにおいてマイルドな不調の原因がまさかトレーニング前後にタンパク質源として摂り入れていた卵君だとは夢にも思わず、ショックと共に早い段階で検査しておいてよかったなと再確認。
遅発性アレルギーの恐ろしさ
体質上、レベル 5 の食材を食べたところで、すぐにアレルギーになる、ということはほとんどない。
何かを食べて蕁麻疹などの反応が出れば、自覚もしやすいのだが、アレルギーには種類があり、アレルギー反応の原因となる食材を摂取しても反応がゆるやかなため、気がつきにくい…
つまり『遅発性アレルギー』と呼ばれるアレルギーだ。
遅発性アレルギーの特徴
遅発性アレルギーの特徴は慢性的な身体の不調や憂鬱な気分などの原因になると言われている。
これは症状の発現が遅い為、症状と誘発食との関連を見つけることが難しいとも言われているアレルギーだ。
「自分は健康だ!」と思っていても、知らず知らずのうちに摂っていた食材がアクセルとブレーキを同時に踏んでいる原因となっているとは思いもよらず、遅発性アレルギーという形でおだやかな不調(潜在的に危険や炎症の促進、興奮性の化学反応)を発生させていた、
ということがデータからわかってくる。
今回の検査結果を経て、少なくとも“今のボディー(体質)”は『※グルテン過敏症』ではない、ということがわかった事でこれを参考に現時点での食事法をさらに改善できる余地がまだまだあるなという事がわかった。
※グルテン過敏症とは、小麦に含まれているタンパク質の一種(グルテン)でこの中の成分(グリアジン)に過敏に反応して身体に症状が現れるもの。
(分解が難しい)小麦やライ麦、大麦などの穀物の胚乳に多く含まれ、肌荒れ、精神状態の不安定、偏頭痛、慢性疲労、集中力欠乏、膨満感、下痢、便秘、めまい、関節の痛み、脳障害など症状は様々。グルテン由来の自己免疫疾患の事を『セリアック病』、アレルギー疾患を『グルテン過敏症』として分類される。
アレルギー反応があった食べ物たち
ちなみに反応の高かったアレルギー群は「永久に食べられない食材」というわけではなく、一定期間、反応があった食べ物を避けて次のステップへ、という方法が提示されている。
検査機関によると、
「アレルギー反応は非常に個人差があります。例えばバターで高反応であっても、種類の違うバターにした場合には反応しない人もいる」
「いくら栄養価が高くても、同じものばかりを頻繁に食べていると、それに対するアレルギーが新たに出てくる可能性があります。なるべく種類に富んだ摂取をしてください」
とのことだ。
よって、まずはガイドに沿って除去アプローチを実践する事にした。
ガイドブックでは食物を「科」ごとに分類してあり、同じ科に属するものは『2日に 1 度以上』は摂取しないように、そして、『同じ食べ物』は『4 日に 1 度以上』は摂取しないように工夫しましょう、と助言されている。
例えば「バラ科」の「リンゴ」がレベル 4 以上であった場合、リンゴの欄にあるアップルサイダー、ビワ、梨など、リンゴではないのだけれども、リンゴの仲間(つまりバラ科)は間を 2 日空ける、次にリンゴを食べるのは 4 日後以降に、という具合だ。
個人的な感想、盲点として食材を選ぶときには、有機栽培であることや添加物の有無、鮮度はある程度意識してきたつもりだったが、ローテーションとなるとあまり真剣に考えたことはなかった。
食事日記をつける
遅延性食物アレルギーがあることを自覚できただけでも大きな収穫となった今回の検査だが、これをきっかけに、食べたものと体調を書き留める日記をしばらくつけてみることにした。
食事が肉体的、精神的、感情的にどう影響しているのか、その相関関係をチェックする事が目的。
血液検査の方法
無理をしてやる必要はないと思うが、やってみたい!という人のためにその手順を紹介しておく。
ちなみに専門の病院でも検査は可能だが、自宅でもできる(使っているキットは同じなので、病院であっても看護婦さんにやってもらう
のか、自分でやるのかの違いだけだ)。
検査キットはアメリカ、シアトルにある臨床研究所、US バイオテック研究所が実施。
日本では『アンブロシア株式会社』が代理店となっており、日本語のサイトも用意されており、以下から申し込むと検査キット一式が送ら
れてくる。
検査キットは何種類か用意されており、目的に応じで必要な検査を選びます(どれが適しているのか、わからない場合は、一度電話してみることをオススメ)。
今回、自分が選んだのは、普段食べているもの 103 種類を中心に検査する「スタンダード・フード・パネル」(税込 28,728 円)。
注文すると 3 日程度で以下のような箱で届く。
開けてみると、説明書やバンドエイドなどいろいろと入っている。この中に検査用の器具(針)も入っている。
これを使って自分で指先から血液を採取する。
痛いのかな?と思いながらやってみた結果、一瞬チクッとするだけで痛みはほとんどなく意外だった。
案内に従って、手を洗った後、ランセットの先端からは 3 ミリ程度の刃が出ているので、それを指の腹に合わせてカチッと押すだけ。
1 滴、2 滴ほど指先に血がにじんだら、付属の白いパッド(以下)に血液をたらす(3 枚分)。
血液を付着させた後は、血液が乾くまで 30 分程度、そのまま放置。
検査の所要時間は 5 分~10 分程度。
ちなみにしばらく食べていなかった食材は検査をしても正確な反応があらわれない場合があるため、もし具体的に「この食べ物のアレルギーをチェックしたい!」というものがある場合は、検査前(3 日前くらいから)に食べておけば良いとのこと。
※自分の場合は、普段よく食べるもの、よく飲むもの、特に調べたいもの(グルテン食)を 5 日ほど前から重点的に摂取した。
血液が乾いたら、付属のビニール袋に入れて、返信用封筒に入れて送り返すだけ。
その後、シアトルの検査機関に届いて大体 2~3 週間後に日本語の検査結果(レポート)とアレルギーがあった場合のガイドブックが送られてくる。
到着!
ガイドブックに書いてある『改善に役立つ重要なコンセプト』によると、3 ヶ月から 1 年程度、アレルギーとわかった食べものはなるべく避けるようアドヴァイスされていた(永久に食べられないというわけではなく、一定期間だけアレルギー反応が出た食材を避けて様子を見て、再び食べてみることにチャレンジする)。
意識的に摂らない食材を決めたり、ローテーションする事によってアレルギー反応が消えることもあるそうで、定期的に採り入れてみると良いそうだ。
気になる場合は、人間ドックのように 3 ヵ月~1 年スパンでチェックするなどして、体質改善習慣として取り入れてみると良いかもしれない。
玄米がいい!ココナッツが!あれがいい、これが悪い…これで食事は一概に良い、悪いは言えない、ということがわかったと思う。
バリエーションに富んだ食事と食の組み合わせ、身体のフィーリングを大事にナチュラルな食材を食べるなど、今回の話を参考に、あなたの食ライフに小さな工夫を入れてみてはいかがだろうか?
以上、自宅で簡単、血液検査レポートでした。