今回は「米国の利下げの意味」を考えたことあるかい?
という話。
FRBは2008年以来初めての利下げを2019年7月31日に実行した、という話はキミも知っての通りだろう(ドル円は利下げとトランプおやじの関税発言で2円くらい落ちたからね)。
チャートで見れば、75EMAに抑えられてチャート通りと言えばそれまでなのだが、いずれにしても今回のこの利下げだが、どんな未来への序章なのか?キミは察知しているだろうか?
利下げの結論はコレ
利下げの結論から言おう
利下げ=米ドル覇権崩壊のための大きな一歩
これだけを覚えておけばいい。
これがために金(ゴールド)は買われるのだ。
アホみたいに言い続けている通り、金はリーマンショック前は1グラム3000円台後半~4000円台だったが、2019年8月で、5500円まで迫ってきている。
今後、落ちても底は固く、結果的に6000円台を突破し、7000円台、その後は1万円を越えていく時代となる。
金価格推移 | 相場・マーケット情報 | 純金積立なら三菱マテリアル GOLDPARK(ゴールドパーク)
今から買うには、遅いが、短期で急落させられる場面は出てくるだろうから、そこを狙うのみ。どのみち性質上、長期では強いのだ。
利下げの意味はこうだ!
利下げをするとは、すなわち、
「なんだかんだイエレンおばさん時代からもめてきたけれど、アメリカはドルを基軸としたシステム崩壊(放棄)を決定したワ」
ということだ。
そして、次に待っているのは、量的質的金融緩和、いわゆるQEの第四弾だ。
トランプオヤジの人気の根源は、株価だから、利下げをして、ドルを大量に刷って、株価を支えることで、さらに史上最高値を更新し続ける。
おそらくわかりやすい節目である30000ドルは何としても達成したい感がよくわかる。
アメリカ人の多くは、貯金する、というよりは、「米国株」を買ってそれを年金代わりにしているから、トランプを支持するのだ。
だから2020年に再選されて、任期中は高値を目指す。
しかし、任期も終わりに近づいてきたら、次の仕事は、無理やりつり上げてきた株価を崩壊させる、総仕上げに取り掛かるだろうから、このシナリオと時間軸だけは持っておくといいだろう。
だから個人的には、米国株なら短期。
中長期ならフィリピンなどの新興国を中心としたポートフォリオで、その国にとってシェア率が高く、生活に必要とされているもの、がいいと思っている(なぜなら、暴落の回復速度は、若者が多い国ほど早いからだ)。
ちなみに、考え方としては、米国で有名な経済評論家のピーター・シフだとか、レイ・ダリオもこれに近い考え方をしている。
ちなみにピーター・シフはジム・ロジャースとは違って本当の事を言う男だ。
なぜそう思うのか、だがまず発言している場がアメリカのCNNやイギリスのBBCではなく(これらはトランプおやじが言うようにフェイク)、
スノーデンが亡命したロシアであり、「ロシアントゥデイ」で発言しているのだ。
※現代において自由に発言できる世界のテレビ局はロシアと中国だ。
そして、もっとも共産主義が進んでるのが日本で、税金をとにかく上げて、吸い上げようとする、金持ちを潰そうとするのは、共産主義だからね、の一言で片付くのだ。
量的質的金融緩和の歴史
直近で見た場合、なぜリーマンショックから(表面上は)立ち直れたのかと言うと、2009年、2011年とそれぞれの年にQE1、2を発動したからだ。そしてそれでも足りないから、
アベノミクス、ドラギノミクスといったネーミングを付けて、2012年に米国市場を買い支えるための第3弾を発動した。
※QEとは?
金利の引き下げではなく市中銀行が保有する中央銀行の当座預金残高量を拡大させることによって金融緩和を行う金融政策
大量の紙幣を刷って、リーマンショックでゴミ市場と化したアメリカ債券市場を延命して守るためにモルヒネのように打たれてきた歴史がある。
そして、4発目が発動されたらどうなるのか?最終的には、米国はこの策によって、意図的に自滅するだろう。
元FRB議長、イエレンの本音発言
以前のFRB議長であったイエレンおばさんは、
「再び利下げをしたら、もうアメリカは終わりだ」
と言っていた。
この一言がすべてだろう。
結果、米ドルを防衛するのだ!の人たちが利上げを押し切ってきた。
しかし、利下げが実行されて、次に4発目が発動されるなら、そこでチェックメイトだ。
世界で巻き起こるぶっ壊せ現象
米国にトランプ大統領が出てきた背景には、
「この腐った金融システムぶっ壊せ」
という現象があったからだ。
フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテが出てきた背景も、
「この貧困で麻薬まみれの腐った国、システムをぶっ壊せ!」
で出てきた。
そして日本でも何週も遅れて、
「NHKぶっ壊せ」
という動きがようやく出てきた。
世界は自立に向かうのだが、金融システムは意図的に破壊される。
だから、金融リテラシーが高いものは、金(ゴールド)を買うのだ。
財政赤字が拡大されれば、それを穴埋めするために、通貨を発行する。でも刷り続けてしまうと、インフレの危険性が高くなる。
米国だけで見ても、貯蓄は少なく、投資に回りすぎているから、暴落に弱く、何よりも国、個人レベルで借金が多すぎる。
※米国経済を支えているのは、日本人だ。
現代の経済は限界に近付いているのだ。
そして、こういったすべての不安材料は、金(ゴールド)にとっては、有利となる。
以上、あまり書くと都合の悪い人たちもいるだろうから、今回の記事はひとまずここまで!
iDeCoやつみたてNISA、など長期積立組は、是非参考にしてツカさい!