スタンディングデスクの効果について考える
前回の続き。
前回(スタンディングデスクの効果について考えてみた)
今回はスタンディングデスクを使った結論編だ。
スタンディングデスク使用による共通点(メリット)
「身体の不快感の改善については好意的な評価」
これが研究ではっきりしている素晴らしい事実である。
身体の不愉快さを減らす効果については、ほとんどの文献を通して改善が確認されている。
よって、人によっては、スタンディングデスクが健康レベルに大きな変化をもたらす可能性がある、とのことだ。
例えば、スタンディングデスクで腰痛改善とか、こういった話は非常に多く、これについては、姿勢、呼吸の観点からもワイも納得だ。
なぜスタンディングデスク研究の結果はバラバラなのか?
こうなると不思議なのは、それぞれの実験ごとの結果のバラつき具合となる。
もちろん文献ごとに一貫した結果が出ないケースはよくあるのだが、スタンディングデスクについてはその傾向が特に顕著だ(瞑想、マインドフルネスと同じ感じ)。
たとえば、スタンディングデスクと日常活動の生産性についても、1日に30分だけ立って仕事をするだけでも生産性は46%アップし、スタンディングデスクを24週間使うと頭がグンと良くなる、といった報告が少なくないにもかかわらず、
一方では「なんの変化も見られなかった」みたいなデータも多いのはなぜなのか、と。
これは簡単には解決できない問題なのだが、チャンバース氏(前回の記事参照、論文の執筆者)の見解はこうだ。
座りっぱなしが良くないのは間違いないが、同時に立ちっぱなしが良くないのも間違いない。
スタンディングデスクとは、あくまで作業中に同じ姿勢を取り続ける行為をふせぐためのガジェットだ。しかし、残念ながらその最適な用法はまだ分かっていない。
ここで疑問に思うのは、我々はどれぐらい頻繁に姿勢を変えるべきなのか?ということだろう。どれぐらい座って、どれぐらい立ち続けるのが最も生産性、集中力に貢献してくれるのか?または健康に対して良い影響を与えてくれるのか?
その答えは、おそらく個人の健康状態によって変わる、と言われるのがオチなのだろうが、要するに、スタンディングデスクを使おうと使わなかろうと、一番よくないのは
同じ姿勢のまま固まって何かをやり続けること
であるわけで、せっかくスタンディングデスクを導入しても、ずっと立ち作業ばかり、姿勢は固定、であればメリットがデメリットとなり得るわけだ。
「人類、皆立てばこれすべて解決!」
とはいかないわけだ。
スタンディングデスクの効果を最大限にする「使い方」はコレ
スタンディングデスクの問題の本質は
「同じ姿勢のまま固定させない」
ための目的として使った場合に効果を最大限発揮させることができる、ということだ。
座ったままでは、これは難しいのだが、スタンディングデスクでは、立ちながら、例えば、つま先立ちなどの上下運動によるふくらはぎトレーニングもできる(ワイは大体これ)。
つまり、姿勢を固定させないことが本質なのだ、という話。
ではスタンディングデスクの正しい使い方ってどうなの?という点については、長くなってしまうので、次回まとめます(スタンディングチェア結論編)。