前回の続き、若者へのエール編だ。
ワイが思うに、受験優等生たち、世間的には「頭がいい」と言われている者たちは、
ある時期から「自分をごまかすために」その力を使い始める。
心理学的に言えば、「認知的不協和理論」というやつなのだが、自分の中で矛盾する認知を抱えた状態では脳は混乱するから都合よく解釈するために、態度や行動を変更することで自己納得させるのだ。
例えば、高額な買い物をする時など、これは長い目で見たら安い、とか日常のあらゆる場面でも姿を現すのだ。
今回の話は一応はまだ「言ってはいけない」ことになっているっぽいから若者たちはよく読んでおくといいだろう。
認知的不協和理論が起こる時期はココだ!
ワイの経験から言うと、大学3年生は非常にわかりやすかった。
なぜならこの段階から彼らは文字通り豹変するからだ。
大学1年、2年生の頃は、どちらかというと就職活動に対して非常にネガティブであり、サラリーマン以外の道を選びたい、ということを熱く語る。
しかし、いざ大学3年、4年生が近づいてくると、就職活動がやってくる。
これに耐えられない者は、大体、大学2年あたりから休学をして、遊学(留学)したりする。
ここで、はじめて大学生たちは強烈な「社会の空気」、正確には、「経団連」が仕掛けている圧力を受けることになる。
この構造を知らないから、学生諸君は卒業したら企業に就職するのが当たり前から抜け出せないのだ。
実際は、経団連が就職活動をさせており、他の国には事実上存在しない、まるで宗教のような活動を引き起こしているわけだ。
毎年、茶髪だった先輩たち短髪、黒髪、スーツ姿へと豹変していく様を見て後輩は洗脳される。
そして、サラリーマンや就職活動を否定していた者たちは、就職活動の面接対策からなのか、
「○○社に入って会社を大きくするためにがんばりたい!」
「〇〇に入って、社会の真の姿を報道するんだ!」
と文字通り、意識が、思考が、豹変して、姿まで変わるのだ。
みんなきれいサッパリ
「○○社のために!」
とか言い出すようになる。
だからここで「認知的不協和」が起こって、それまでの思想を放棄して、会社のために
生きていこう、ということに頭を使い始めるのだ。
そうなってしまった場合、
「お前、昔、ワイと一緒に起業しようって言ってたじゃん」
と言うと、
「若かったよな、お互い、あはは」
とか言うのだ。本当だ。
つまり、彼らは自分で自分をだまして理論武装をして、今も会社のために、会社が大きくなるために自分の人生をささげている。
起業か就職か
どっちがいいかは分からない。
ただ「ニート」はワイの大学時代の友人らのように、自分を自分でだます側には成り下がることはせず、
今よりも鋭い世間の批判(いい大人なんだから就職しなさい!)にも耐えつつ、全員ではないにしても、起業家や投資家で成功する者はこの数年で相当数出てきいる。
だからワイと同世代のニートたちは相当なハートがなければ、ニートになれなかったはずだ。
普通はそれが難しいから、ワイは公務員となり、世間を納得させた状態(これが目的)で、起業せよ、と言っているのだ。
元ニートで年商300億円!青汁王子を超える金城拓真
最近日本で月収数百万円クラスを達成している者は、元ニート状態だった、というタイプが少なからずいる。
学歴なし、職歴なし、そんな彼らが徐々に活躍しはじめてきているのだ。
例えば、物販にしても、昔は商社しかできなかったのだが、見世物市などに出かけて行って、個人で交渉して、商品を仕入れて売るようなことも、ニートであってもできるし、
投資関係の情報もひと昔前と比べればかなりの環境レベルまで上がってきている。
だからどの範囲が出るのか大体わかっており、勉強法も把握できる「大学受験」と同じで、
ちゃんと、普通に、やれば、月100万円くらいであれば、誰でも、いけるのだ。
例えば、FX。
もしニートであれば、自由な時間は1日10時間はあるだろうから、検証に次ぐ検証で3年~5年もやれば、相当な腕前になる。
その段階で、新卒でサラリーマンとなった者はスタート地点では勝ち組だったのかもしれないが、
1日10時間以上の自由時間を稼ぐことに費やしてきたニートと比べると、ニートが元ニートとなり、自分らが働いている会社の株を買っていたりして、株主総会で社長らに上から目線で意見を言うのだ。
そうなると就職した者たちは、
「あれ?なんかおかしいな?自分(思想)をだまして大企業に就職して、朝から晩までずっと働いている俺って何だ?・・・」
みたいな混乱が起こるはずだ。
ちなみにニートで有名なのは30代で元ニートだった
金城拓真(きんじょうたくま)さん
この方はアフリカのタンザニアで年商300億円社長になってたりする。
全盛期の青汁王子を越えている年商300億円の元ニートだ。
時代によって「正義」はシフトする
会社に入り、毎年のように給料が上がり、大卒であれば、誰もがバリバリ稼ぐことが可能だったバブル世代(団塊世代)にとっての正義は、
「サラリーマンになること」
であったのだろう。
しかし、その次の世代たちからの景色では、そのオヤジ世代は面白いようにどんどんリストラされていく。
そして、貧しくなり、学費の工面もできず、大学を辞めて欲しいと言われる。
中にはリストラをきっかけに家庭が崩壊していくのを間近で見る。
こういうのが今の30代~40代前半のリアルなのだ。
これが20代のリアルだ!
さらに年代を20代にしてみると、「サラリーマン」で働いている「先輩」たちと「起業家」や「投資家」として動いている「先輩」たち。
両方の背中が見えている。
その結果、どちらがいいのか、は彼ら20代の判断になるのだろうが、傾向として20代のフリーランサー化が増加しているのだ。
フリーランサーは1000万人超え
時代や世代によってそれぞれの「正義」は変わるのは当たり前なのだ。
ニートが主役時代に到来
今の時代に出てきている「ニート」はこれからの時代のキーマンになっていくだろう。
大学生時代、受験勉強を勝ち抜いてきた者たちは、「受験勉強」の部分においては頭はいいだろうが、強さ、という部分では、自分をだまして思想(信念)を簡単に曲げてしまう傾向があるのだ。
だからどちらかというと、世間からの目、批判、叱責にも耐えつつ、自分で立ち上がろうとして選択された「ニート」(すべてのニートではなく、こういった思想を持つ一部の戦略的ニートたち)は、やはり強いのだ。
もっと言えば、ニートになるタイプの人間は、会社で働いても、リーダーとなるか、問題を起こす可能性が非常に高い。
なぜなら一般的には少し変わった思想の持ち主だから、こういったタイプは、起業家、投資家の道に進ませた方がいいのだ。
続く。