国ごとの学力を測るテストとして有名なのが3年に1度、15歳の生徒を対象に行われているPISA(OECD生徒の学習到達度調査)だ。
日本の教育機関から出されているもので、読解力、数学的能力、科学的能力、思考能力、それぞれのリテラシーをチェックした統計調査なのだが、この順位から考える投資対象国について少し書いておく。
世界3大バカ国は○○?
前述した通り、読解力、数学的能力、科学的能力、思考能力、それぞれのリテラシーをチェックしたPISA調査だ。
この資料によると世界の3大バカ国は
- コソボ
- ドミニカ共和国
- フィリピン
ということになる。
順位としては日本も上位にいるが、毎年下がっており、これを属にPISAショックとか言われている。
一方、世界3大優秀国は、
- 北京・上海
- シンガポール
- マカオ&香港
とお勉強大国が堂々と占めており、経済成長でも大きく飛躍した国が多い。
コソボ人やドミニカ人と話したことがないのでわからないが、フィリピン人に関していうと、まず4部門のうち3部門で堂々のビリを獲得し、残りの1部門も下から3番目だ。
大卒レベルで日本企業が求めるようなエクセル、ワードが使える、という人材もほとんどいない(全体の5%程度)。
大多数がネットとは、ネットサーフィンとメール(チャット)の道具というのが現状だ。
PISAの問題点
一般的には、
「教育力が低い国は、将来は暗い」
と言われるが、ワイからすれば、
「基礎ができていない層」
が圧倒的に多く、PISAはコンピュータベースでの問題であること。
国だけではなく、一部の地域単位(主に都市部)での参加結果も反映。
さらに受験者数もバラバラ。
「パソコン操作(タイピング)に不慣れである」のも影響しているのではないかと思う。
フィリピンもそうだが、投資対象国としては将来が非常に楽しみなタイ、マレーシア、インドネシアも下位にいる。
さらにインドに至っては、09年のPISAテストに参加した際の順位は72位。「科学的リテラシー」では最下位。
数学が強いイメージがあるが、結果は72位と惨敗。これ以降、インドでは12年からPISAへ参加していない。
PISAの順位とワイの見解
どうやら投資対象国は総じて超絶的な経済発展を遂げる前はアホである。
しかし、経済発展に伴って中間層が生まれ、学習力が後から追いついてくる。
よって、PISAを投資根拠として扱う場合、PISA後進国から将来性のある国、または政策を吟味していくのは、投資家の役割なのだと思う。
追伸
PISAで出題された問題は非公開ということだが、サンプルとして以下のような問題だった、ということだ。
そのほかのPISA情報