金を大量に刷り刷りする。
すると、マネー供給量が増える。
結果、市場に流れて、景気が良くなる・・・
という景気対策なのだが、結果、んなことはない、ということは皆の衆もよくわかっただろう。
ワイの肌感覚としては、銀行員がこれまで以上に
「(どうにかこうして貸していかないとクビになってしまうから)お金を借りてください」
と借金を返させてくれなくなった、くらいでこういった世界は大衆のほとんどが無縁だと思う(黒字経営をしていて、地元の地銀にあちこち少額で定期預金を法人でしていると、大抵、銀行員がワンワンやってくるのだ)。
では、好景気って、結局どうしたらいいの?
という話。
DMMの亀山会長編からのまとめ記事。
結局、アベノミクス(景気対策)は嘘だった?
好景気となるには、まず原因が「好景気」であってその結果がインフレ(物価が上がる)ということなのだが、この逆の
インフレ → 好景気
という逆転パターンは実は経済学で証明されていない。
もしこれが証明されたら、各国の首脳は中央銀行に号令をかけて、
「金をじゃんじゃん刷るのだ!」
とやるだろう。
・アメリカ
・日本
・欧州
以外の国がなぜ金を刷らないのか、回避したいのか、と言えばインフレを起こしたら好景気になるよ、が嘘であることを知っているからだ。
だから本来は原因として「好景気」があって、結果としてのインフレがある。
これをなんとかあの手この手で権威の力を使って逆転させたのがアメリカ発の嘘経済学者たちだ。
簡単に言えば、好景気という原因は、中央銀行が静観しながら、時間がゆっくり流れて、徐々にインフレに向かっていく、ということであって、
「好景気=(イコール)インフレ」
ではないってことだ。
2010年代、人類最大の悲劇はコレ?
これをイコールでやるから、好景気とはインフレにすることであり、インフレならば好景気である、という方程式が肯定されてしまったわけですな。
イコールだからじゃあ、手っ取り早く大量に金を刷ってやりましょうか。
という話になったと。
そして、この理論はアメリカからはじまり、日本にやってきてアベノミクスと命名され、欧州に飛び、ドラギノミクスとなった。
そして、これがおそらく後からそう書かれるであろう金融破綻の第一歩、2010年代に犯した人類の悲劇なのだろう。
結局、大量に紙幣をする根拠、世論が欲しかっただけで、それはイコール官僚の権力強化だったという話です。
「アメリカの債券市場(権力維持装置)を買い支えるために先進国には率先して金融緩和をやっていただきます!」
と言っても肯定されないが、経済を良くするために、インフレを目指すのだ!と学者さんたちが言えば、肯定できた、という理屈だ。
だから今にして思えば、国家による嘘はこの時からスタートしたワケです。
DMM会長の亀山会長の話を聞いて、リスペクト度合が上がったのだが、もう経営者の「勘」として金融政策からの経済上昇(好景気)は無理(嘘)だ、ということに気が付いておられたのだろう。
おそらくこの肌感覚があったらDMMも躍進したのだな、と。
これを商売から、気が付く才、というのが超がつくほどのお金持ちにさせた源泉なのだろうと思う。
言い換えれば、国家の嘘を嘘と見抜ける才。
「奥の手をやりはじめて大丈夫かね」
という言葉はしっかり受け止めておいた方がいいだろう。
ワイは2020年代が今の経済システムで生きながらえることができるのかどうか、そっちの方が心配だ。
結局嘘で塗り固まっているわけだからね。だから2020年代の含み益は全て幻想だ、というくらいに思っている。
そして、結局犠牲になるのは日本国民だろう(一番ダメージが大きい市場)。
こいつを回避するために、やるべきことなどはワイが書いてきた通りだ。
鵜呑みにする必要はないが、可能性があるなら、時間をかけて回避できる状態にしておくことが人生を攻略していくコツなのだと思う。
経済合理的な判断の積み重ねでしか生き残れないからね。