前回の続き。今回も一切検索もされない(検索需要ゼロ)話です。
前回の話の通り、資本主義を生きる上で上位知識とは
「株主有限責任」
のことなのだが、おそらくこれを聞いてもピンとこないだろうから、ワイがわかりやすく教えよう。
日本の学校教育はサラリーマン育成工場であって、そのために小学校から中学校、高校、大学と商品を「納品」していくわけなのだが、ワイの場合はなんと
『不良品』
だったから、途中下車できたというわけだ。
趣味が金地金の収集とか、トレード、夢は北朝鮮へ移住とか言ったら一般的にはちょっとヤバめの感じがするだろう。
上位知識の重要性
結論から言おう。
「株主有限責任」
とは、超重要知識であるにも関わらず、日本人はこれを知らずして、大人になる。
カンタンに言えば、
「サラリーマンになる者たちには不要な知識、情報である。排除せよ」
ということです。
だから書くわけなのだが、
「株主有限責任」とは世界中の株式市場で導入されているものなのだが、カンタンに言うと、
「株主は自分が投資した金額以上の責任は問われないよ」
ということだ。
株主、つまりあなた。
有限責任、つまり責任は有限だよ(株式投資をした場合)。まだピンとこないならもう少し書く。
「絶対価値」である金融商品と「長期保有」という投資姿勢(要素)と結びつくと大変なことが起こるのだ。
これを今回、特別に書く。
会社法第104条って知ってる?
日本では自営業だろうが、法人だろうが、おそらく
「会社法第104条」
はほとんど知らないのではないだろうか?
これは
「株主の責任は、その有する株式の引受価額を限度とする。」
というものだ。
要するに
「株主は株主の引き受けの際に支払った株式の引受価額(出資額・投資額)以上の責任を負わない」
という原則のことだ。
難しい?
ならもっとカンタンに書く。
「株主のリスク」は「有限」であって、最悪でも株価が無価値となるだけで、「株式会社」が「多額の負債」を負ったとしても、「株主」は「そんな負債は知らん」で通ってしまうのだ。
※ちなみに社長であっても、法律が変わったから最悪の場合でも「ゼロ」にはならないのだ。
この制度のすごさが分かるだろうか?
どれくらいのことを書いているのかわかるだろうか?
ゴジラ対キングギドラ
ゴジラ=資本主義者
キングギドラ=共産主義者
ということで、例えると、この両者は常に戦っていて、キングギドラである共産主義者は、
「株主だけ優遇されて、儲かって許せん!株主も会社が倒産したら無限に責任を背負うべきだ!」
という主張をする。
が、資本主義者は
「気持ちは分かるが、株主の責任を無限になんてしたら、誰も怖くて投資なんかせんだろう。おぬしは資本主義を壊すおつもりか?」
と主張するのだ。
だから
「株主有限責任の原則」
がなければ、ある銘柄に1000万円分投資したとして、その会社が何千億円も借金を背負ったとしたら、自分も同じく借金の一部を背負うことになるわけだ。
そうなれば、投資なんて怖くてしない、となるだろう。
だから現実的には「株主」は有限責任であり、「投資した額以上」に「責任」を問われることがないから投資家は気軽に(?)、お金を投資できるのだ。
まあ、最悪、個別銘柄とかになると投資した分のお金がゼロになるだけです。
重要すぎる話だから、表面的な知識ではなく、今回はこの意味をじっくり考えてみるといいだろう。
次回に続く(この原理原則を人生に活用した男の末路)