今回は、イギリス中央銀行のカーニー総裁の発言から近未来に対してどう立ち回っていくのか、という話だ。
ちなみに、先週はポンド円でしっかり取れたので、8月は、夏休暇でしばらく離れていましたが、なんとかトータルで150pips伸びて、500pips達成。
残りは1割のみ建値にストップを入れている状態。
ツイッターでお礼のメッセありがとうございます。
ドル円が一度急騰してから下落してくれていたら今ごろは…と言ったらきりがないので、また次狙います!
先週のツイート
今日は23時にパウエルおじさんの演説か🤔
— フィジークトモちゃん (@bobostrainee) August 23, 2019
ドル円はチャートの形だけで見ると上に噴きやすい形。上がり切ったところを売りで狙いたい。107.40前後。下で買い勝負するのはそれから。あとは、ポンちゃんを売りエントリー。
ブログも気が付けば半年経過。何事もコツコツが最強説 #FX#ポンド#ドル円 pic.twitter.com/bntJDFVxyx
ドルのヤバさがついに露呈した?
8月23日の記事なのだが、ジャクソンホールで開催された経済シンポジウムの講演で大多数は、パウエルおじさんの発言(利下げ)に注視していたと思うのですが、
実はパウエルおじさんよりも重要なことを言っていたのは、イギリス中央銀行のカーニー総裁です。
彼が非常に興味深いことを語っています。
以下のロイターの記事は必読です。
文字通り、
「世界貿易でのドル依存、終わらせるべき」
と語っているのだ。
まず今後、「米ドル」に対してこういったマイナス発言は(意図的に)増えていくので、これは知っておくといいだろう。
カーニー総裁の発言を深堀してみる
カーニー総裁が何を言ったのかは簡単に言うと、
- 世界の基軸通貨体制(金融システム)は米ドルに依存しすぎ
- 低金利でシステムの不安定化が進みすぎ
- 弊害が大きくなりすぎ
だから、
- 米ドル一極型の通貨金融システムはもうやめたい
- フェイスブックの「リブラ」のような通貨がいい
と衝撃的な発言をしております。
リブラについては過去記事参照
イギリスの中央銀行のトップ(米国の親)が米ドルの基軸体制を批判して、代替案として、フェイスブックのリブラ見たく、
「有力な通貨」を平均化したSDRのような(安定性のある)そんな通貨体制に移行すべきだ」
と言っています。
つまり、米ドル覇権を否定して、仮想通貨に近いリブラのようなものを決算単位として使えばいいのだ、と言っておられる。
ドル崩壊の序章がスタート?
このカーニーおじさんの発言の捉え方は人それぞれだと思うが、個人的には、
「いよいよドルの一国覇権の終わりのはじまりとなったなー」
と思った。
カーニー総裁の演説を見る限り、もう実質的に大きな金融危機が発生していることを認めているのだ。
金融危機の予兆はトランプおやじが無理やり買い支え&指標粉飾しているから表には出ないのだが、既にもう大きな金融危機が発生している、という前提で話していたのが印象的。
いよいよ終わりの始まりですな。
そして、仮想通貨の安定を考えるなら、組み込まれるべきは金地金(ゴールド)であって、ドル崩壊なら、金は上がるのだ。
アメリカ帝国覇権が続いてきたことで、ドル決済がずっと続いてきたことで、苦しんできた国(重荷東南アジア。代表的なのはフィリピンだとか、北朝鮮だ)がアメリカが退くことで、ようやく爆発的な発展ができるのだ。
そうなれば、爆発的に富裕層(ミドルクラス層)が誕生するから、消費も爆発し、広範囲の地域が同時多発的に発展成長していく流れが起こる。
いよいよトランプの最終フェーズ突入か?
これから利下げやQE再開でドルと債券バブルを膨張させまくって、
見かけ上は、バブルに見えるのだが、そこから劇的とも言える金融崩壊を引き起こすことで、既存の欠陥システムを大破壊する。
そして、危機に直面した元米国の属国たちは徐々に、新しい経済システムに移行していく、という動きとなるのだ。
その時に重要な役割を担うのが、「金地金」であって米ドル覇権システムが崩れた場合、不換紙幣であったり債券や株の価値は紙切れ状態になるリスクはあるものの、金地金は、より輝きを増すのだ。
Xデーはいつか?
するしない、ではなく、問題はこのシステム移行はいつ起こるのか?
だ。
もしトランプおやじの任期中に崩壊したらトランプおやじはヒール(悪者)になってしまうが、それは回避したいなら、任期後(2025年以降)だろうし、
そうではない場合のシナリオ、つまり任期中に崩壊~移行、または立て直し、まで大統領として手がける場合、大統領選前の崩壊も考えることはできる。
いずれにしても、「いつ崩壊か」という議論であって、これはいつかは誰にもわからないから、準備が大事なのだ。
可能性としては、米ドル覇権が崩壊するシナリオ下においては、金地金の需要が急増するだろう。
利下げ&QE4をやっても、そこまで延命はできないだろうから、早い段階で金融危機が発生する可能性は考えておきたい。
どちらにしても、もう世界経済は最後のカウントダウンに向かって動いているから、これから金地金はますます重要な資産になっていく。
だから、金地金の保有率は大きめにする、というのも立派な対策だろう。
負けないための戦略だ。
例えば100万円で運用する場合、4割~5割に留めて、その範囲でFXや株をやる。
残りは、金地金で長期保有。
こんな感じだろう。
金地金を日本で買うなら、消費税8%のタイミングであれば、消費税が10%になったとしても、あとから2%分は返ってくるので、プレミアが付くと言えば付く。
そろそろ真剣に対策を考えるべきだろう。